Q1. 何回くらい必要ですか?
当院では回数をあらかじめ決めていません。月に1回のペースで続けながら、変化を見て一緒に決めていきます。皮膚がどれだけ反応するかには個人差があり、同じ回数を当てても変化の出かたが人によって違うためです。
CO2RE(ニキビ跡・毛穴の炭酸ガスレーザー)
CO2REは、波長10,600nmの炭酸ガスレーザーで皮膚の組織を蒸散させる機器です。スキャナを備えており、当院では2通りに使い分けています。ひとつは盛り上がりを削ること、もうひとつは皮膚に微細な穴を点状に開けて肌の再生を促すことです。
炭酸ガスレーザーの光は、皮膚に含まれる水に強く吸収されます。当たった部分の水が瞬間的に蒸発し、組織がその場で失われます。これを蒸散といいます。
同じ機器ですが、この2つは麻酔も、かさぶたの期間も、費用も違います。違いは行4の一覧にまとめています。
フラクショナルとは、皮膚の全面ではなく、点状にレーザーを当てる方法です。照射した点のあいだに、あえて正常な皮膚を残します。この残した部分が治癒の起点になるため、全面を削る方法より回復が早く、同じ深さまで届かせても負担が小さくなります。
フラクショナル照射は、1回の施術で皮膚の一部にしか当てません。残した部分があるからこそ回復が早いのであって、裏を返せば、1回では当たっていない場所が残ります。前回当たらなかった場所を次の回でカバーするため、複数回に分けて行います。
照射の深さと密度は、肌の状態とご希望に合わせてその都度決めます。同じ方でも回によって変えることがあるため、一律の設定はお示ししていません。
当院でフラクショナル照射ができる機器は2つあります。CO2REによるCO2フラクショナルと、ディスカバリーピコプラスによるピコフラクショナルです。どちらも表皮を点状に蒸散させる働きを持ちます。
違うのは、届く深さと強さです。CO2REのほうが深く、強く届きます。深い凹凸に対しては有利ですが、その分かさぶたと赤みの期間が長くなります。ピコフラクショナルは赤みが2日から3日で治まります。
どちらを選ぶかは、気になっている凹凸の深さと、どれだけお休みを取れるかで決まります。診察のうえでお伝えします。
削る使い方では、盛り上がりのある部分を面で蒸散させます。残す部分がないため、治り方も、かさぶたの期間も、フラクショナル照射とはまったく違います。行7で分けてご説明します。
当院では、CO2REの回数をあらかじめ決めません。月に1回のペースで続けながら、変化を見て一緒に決めていきます。
回数を先に決めない理由は、皮膚がどれだけ反応するかに個人差があるためです。同じ設定で同じ回数を当てても、変化の出かたは人によって違います。回数を先に決めてしまうと、必要のないところまで続けることにも、足りないところでやめることにもなります。
ハリやたるみに対する当院のほかの治療も、同じ考え方で行っています。詳しくはしわ・たるみ治療のページをご覧ください。
同じCO2REでも、削る使い方とフラクショナル照射では、麻酔も、かさぶたの期間も、費用も違います。
| 削る使い方 | フラクショナル照射 | |
|---|---|---|
| 何をするか | 盛り上がりを面で蒸散させる | 点状に微細な穴を開ける |
| 狙い | 厚みを取る | コラーゲンの産生を促す |
| 範囲 | 病変のある部分だけ | 部位単位 |
| 麻酔 | 局所麻酔の注射 | クリーム麻酔 |
| 所要時間 | 5分から10分 | 10分から20分 |
| かさぶた | 約2週間 | 数日から1週間 |
| テープ | 約2週間 | 不要 |
| 赤みが引くまで | 数か月 | 数日から1週間 |
| 1回の費用 | 1cm以下 22,000円 | 額 33,000円ほか |
| 承認された用途か | 蒸散にあたります | 承認された用途ではありません |
どちらになるかは、何を治療するかで決まります。診察のうえで、どちらでご案内するかを事前にお伝えします。
CO2REによる治療は、すべて自費診療です。費用は、削る場合は大きさで、フラクショナル照射は部位で決まります。以下はすべて税込の1回あたりの費用です。
| 大きさ | 1回 |
|---|---|
| 1cm以下 | 22,000円 |
| 2cm以下 | 38,500円 |
| 3cm以下 | 55,000円 |
3cmを超えるものについては、診察のうえでお伝えします。
| 部位 | 1回 |
|---|---|
| 上顔面 額 | 33,000円 |
| 中顔面 頬と鼻 | 55,000円 |
| 下顔面 口角からあご | 33,000円 |
コース料金は設けていません。行3のとおり回数を決めないためです。ほかの治療の費用と合わせて、料金案内でもご確認いただけます。
麻酔は、削る場合は局所麻酔の注射、フラクショナル照射はクリーム麻酔です。どちらを使うかは、当日の施術内容で決まります。
麻酔の待ち時間があるため、ご来院から会計までは照射時間より長くかかります。お時間に余裕を持ってお越しください。
削る使い方とフラクショナル照射では、治るまでの期間がまったく違います。削った場合はかさぶたが約2週間、テープも約2週間で、赤みが引くまでには数か月かかります。フラクショナル照射は、赤みとかさぶたが数日から1週間です。
| 時期 | 状態 |
|---|---|
| 当日 | 麻酔が切れるとヒリヒリすることがあります |
| 約2週間 | かさぶたができます。テープを貼って過ごしていただきます |
| かさぶたが取れたあと | ピンク色の跡が残ります |
| 数か月 | 赤みが少しずつ引いていきます |
| 時期 | 状態 |
|---|---|
| 当日 | 日焼けのようなほてりと赤みが出ます |
| 数日から1週間 | 細かいかさぶたが出て、自然に落ちます |
| 1週間以降 | 通常のスキンケアに戻していただけます |
次のいずれかがあれば、期間の途中でもご連絡ください。
いずれも感染を疑うしるしです。早い段階で処置をすれば、跡の残りかたが変わります。
赤みのあとに色が濃くなることがあります。これを炎症後色素沈着といい、詳しくはシミ取り治療のページでご説明しています。
CO2REの照射後には、赤み、炎症後色素沈着、色素脱失が起こることがあります。いずれも自費診療で、症状が出た場合の処置も自費でのご案内になります。
内服中のお薬がある方は、診察のときにお知らせください。お薬によっては時期をずらしていただくことがあります。
当院で使用しているCO2REは、国内で承認を受けた医療機器です。ただし、フラクショナル照射で肌の再生を促す使い方は、承認された使用目的に含まれていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売名 | CO2RE |
| 医療機器承認番号 | 22800BZI00032000 |
| 承認された使用目的 | 生体組織の切開、止血、凝固及び蒸散 |
美容医療で用いる機器は、承認された用途と実際の用途が一致しないことがあります。承認された用途以外での使用は医師の裁量として認められており、当院は医師の責任のもとで行っています。承認は日本の制度上の手続きであって、機器の良し悪しを示すものではありません。
当院では回数をあらかじめ決めていません。月に1回のペースで続けながら、変化を見て一緒に決めていきます。皮膚がどれだけ反応するかには個人差があり、同じ回数を当てても変化の出かたが人によって違うためです。
1回でも変化は出ます。回数を重ねるまで何も起きない、ということはありません。ただしフラクショナル照射は1回の施術で皮膚の一部にしか当てないため、当たらなかった場所を次の回でカバーしていく形になります。
麻酔を使いますので、照射中の痛みは抑えられます。削る場合は局所麻酔の注射、フラクショナル照射はクリーム麻酔です。注射のときにチクッとした痛みがあります。麻酔が切れたあとにヒリヒリすることがあります。
削った場合は約2週間、フラクショナル照射は数日から1週間が目安です。同じ機器でも使い方によってまったく違います。かさぶたは無理に取らず、自然に落ちるのを待ってください。早く取ると跡が残りやすくなります。
削った場合は約2週間が目安です。フラクショナル照射ではテープは使いません。テープは、かさぶたを守り、紫外線から遮る役割があります。期間は施術後に看護師からお伝えします。
削った場合は数か月かかることがあります。フラクショナル照射は数日から1週間です。削った部分はかさぶたが取れたあとにピンク色の跡が残り、そこから少しずつ引いていきます。この期間の日焼け対策が、あとの色の残りかたを左右します。
テープを貼っている部分は、テープの上からお化粧いただけます。フラクショナル照射の場合は、細かいかさぶたが落ちてからにしてください。具体的な時期は肌の状態によって変わりますので、施術後に看護師からお伝えします。
CO2REによる治療は、すべて自費診療です。削る場合は大きさで、フラクショナル照射は部位で費用が決まります。1回あたり22,000円からで、詳しくは行5の表と料金案内をご覧ください。
組み合わせられるかどうかは、肌の状態と回復の具合で決まります。当院では脂漏性角化症の治療で、削る使い方と色に反応するレーザーを組み合わせています。診察のうえで、どう組み合わせるかをお伝えします。
季節を問わず受けていただけます。ただし施術後は紫外線の影響を受けやすい状態になりますので、SPF30・PA+++以上の日焼け止めを毎日、2〜3時間おきに塗り直してください。日焼けの直後は照射をお受けいただけません。
CO2REは、削ることと、点で穴を開けることの2通りに使い分ける機器です。どちらになるかは何を治療するかで決まり、麻酔も、かさぶたの期間も、費用も違います。診察のうえで、どちらでご案内するかを事前にお伝えします。
回数はあらかじめ決めません。月1回を目安に続けながら、変化を見て一緒に決めていきます。
このページの内容は、ふじもと皮フ科クリニック院長で日本皮膚科学会認定専門医・医学博士の藤本栄大が監修しています。院長プロフィール・研究業績はこちら
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