Q1. ほくろはどうしてできるのですか
ほくろは、皮膚の中に母斑細胞という細胞が集まってできる良性のしこりです。医学的には色素性母斑といいます。母斑細胞が色素を多く含むため、褐色から黒色に見えます。なぜ集まるのかは完全には分かっていませんが、体質や生まれつきの要素が大きく、ご自身の過ごし方のせいでできるものではありません。
ほくろ(色素性母斑)
ほくろは、メラニンを作る細胞に似た母斑細胞が皮膚に集まってできた良性の腫瘍で、医学的には色素性母斑といいます。ほとんどは治療の必要がありません。切除には健康保険が使えますが、対象になるかどうかは診察で判断しますので、事前にお伝えします。ふじもと皮フ科クリニックでは、ダーモスコピーで確かめたうえで方針をご説明します。

母斑細胞は色素を多く含むため、ほくろは褐色から黒色に見えます。表面が平らなものから盛り上がったものまでさまざまで、毛が生えることもあります。大きさも数ミリのものから、生まれつき数センチ以上あるものまで幅があります。
ほくろとシミは、皮膚で起きていることが違います。シミはメラニンが皮膚に沈着している状態で、細胞そのものが増えているとは限りません。ほくろは母斑細胞という細胞自体が増えています。見た目が似ていても、成り立ちが違うため治療の考え方も変わります。
ほとんどのほくろは良性で、取らずにそのままで構いません。取るかどうかは、悪性が疑われるかどうか、日常生活で困っているかどうかで決まります。数が多いこと自体を心配していただく必要はありません。
ほくろは、母斑細胞が皮膚のどの深さにあるかによって3つに分かれます。この深さの違いが、そのまま見た目の違いになり、取り方を決めるときの手がかりになります。
平らなほくろは母斑細胞が深いところまで届いていることが多く、盛り上がったほくろは浅いところに集まっています。取り方は、この深さで決まります。鏡で見て平らか盛り上がっているかは、ご自身で確かめられます。
| 見た目 | 母斑細胞のある深さ | 取り方の考え方 |
|---|---|---|
| 平ら | 境目から真皮の深いところまで | 深さを取り切る必要があり、切除が向きます |
| やや盛り上がる | 境目と真皮の両方 | 診察で深さを確かめて決めます |
| はっきり盛り上がる | 真皮の中で浅いところに集中 | 削る方法も選択肢に入ります |
ただし、見た目だけで深さが決まるわけではありません。実際にどの方法で取るかは、大きさ、深さ、盛り上がり、悪性の可能性を診察で確かめたうえで決まります。
ほくろは、母斑細胞が皮膚に集まることでできます。なぜ集まるのかは完全には分かっていませんが、生まれつきのものと、成長してからできるものの2つに分かれます。
紫外線については、日常的に浴び続けることよりも、短期間に大量に浴びることが関わるとされています。日焼けの回数が多いほどリスクが上がるという報告があります。
ただし、日本人に多い手のひらや足の裏にできる型では、紫外線の影響は考えにくいとされています。こちらでは、むしろ繰り返し加わる刺激や外傷の関わりが想定されています。足の裏やベルトの当たる場所のほくろをこすらないほうがよいのは、このためです。
日焼けをしたからほくろができた、生活習慣が悪かったからだ、と考える必要はありません。体質や生まれつきの要素が大きく、ご自身の過ごし方のせいでできるものではありません。数が多いことも、それ自体は病気ではありません。
ほくろを取るということは、皮膚を物理的に取り除くということです。切っても、削っても、蒸散させても、皮膚を取り除いている以上、方法にかかわらず多かれ少なかれ傷跡は残ります。跡がまったく残らない方法はありません。
切除では、細い線状の傷になります。手術の直後がいちばん目立ち、そこから赤みが薄れて白く落ち着くまでには数か月かかります。顔の傷は、体の傷より経過が短くなる傾向があります。血の巡りがよいためです。
削る方法では、数週間から数か月で赤みが薄れ、小さな跡になっていくことが多いです。いずれの方法でも、跡が落ち着くまでには時間がかかります。
当院が一度にたくさん取らないほうがよいとお伝えしているのは、跡が同時に何か所もできてしまうからです。10個のほくろを一度に取れば、跡も10か所に同時にできます。そのすべてが数か月かけて落ち着いていくことになります。
傷跡のことで悩まれる方がいらっしゃいます。取ったあとで気になさることのないよう、気になるものから少しずつ取っていく方法をご提案しています。1つ取ってみて、跡の経過を見てから次を考える、という進め方ができます。
どれから取るかに決まった順番はありません。人目につく場所のもの、衣服やカミソリで引っかかるもの、ご自身がいちばん気になっているものなど、優先したいものからで構いません。取るかどうかを決める前の段階で、相談だけでお越しいただいても構いません。
ほくろとしてご相談いただくものの中に、別のできものが混じっています。見た目が似ていても、成り立ちも治療も違うため、まず何であるかを確かめるところから始めます。
逆に、あざだと思って受診された方が、診察でほくろと分かることもあります。その場合はレーザーではなく手術が必要になることがあります。どちらであるかで治療がまったく変わるため、自己判断せず一度お確かめください。
ダーモスコピーは、ダーモスコープという機器で皮膚の表面の乱反射を抑え、病変を10倍程度に拡大して観察する検査です。肉眼では見えない色の分布や構造が見えるため、色素を持つできものの診断には欠かせない検査とされています。当院では保険診療のなかで基本的に行っており、所要時間はごくわずかです。
生まれつきあるほくろは、先天性色素性母斑といいます。大きさによって考え方が変わりますが、お子さんの場合、急いで取ることが必ずしもよいとは限りません。成長に伴って傷跡も変化していくためです。
| 区分 | 大きさの目安 | メラノーマが生じる割合 |
|---|---|---|
| 巨大 | 長径が概ね20センチを超えるもの | 2.3から7.5パーセント |
| 中型 | 20センチ未満 | 0.8から2.6パーセント |
| 小型 | 1.5センチ以下 | 0.8から2.6パーセント |
長径が概ね20センチを超える先天性巨大色素細胞母斑は、2万人に1人程度とされています。ここに生じるメラノーマは幼少期に現れることが多く、中型や小型のものでは成人以降の発症が多いと報告されています。数値は日本皮膚科学会と日本皮膚悪性腫瘍学会のメラノーマ診療ガイドライン2025によります。
毛が濃く生えている生まれつきのほくろもあります。これも先天性のものに多く見られます。
当院では、小さいほくろの切除を行っています。大きさの目安はおよそ2センチです。これを超えてくると、連携している高度医療機関へご紹介することが多くなります。一度に取り切れない大きさのものは、分割手術や皮膚移植といった対応が必要になるためです。
ただし、大きさだけで決まるわけではありません。切除する場所によっても変わりますので、診察のうえでお伝えします。
この2センチは、当院で切除するか紹介するかの目安であって、悪性化のリスクが変わる大きさではありません。上の表の1.5センチや20センチとは別の話です。2センチを超えたから危ないということではありませんので、混同なさらないでください。
ご紹介先は、主に日本医科大学千葉北総病院、船橋市立医療センター、順天堂大学医学部附属浦安病院です。症状とご本人のご希望によっては、ほかの科の医療機関をご紹介することもあります。
急いで取る必要はありません。お子さんの皮膚は成長に伴って伸びていくため、いま取った傷跡も、大きくなるにつれて形や見え方が変わっていきます。若いうちに取ったほうが跡が残らない、というものではありません。
お住まいの自治体には子ども医療費助成の制度があり、対象となる年齢のあいだは費用の負担が軽くなります。ただし、この期限に合わせて時期を決めていただく必要はありません。お子さんご本人が気にするようになってから考える、という進め方で構いません。
急いだほうがよいのは、悪性が疑われる場合です。色や形が短い期間で変わってきた、出血するようになった、といった変化があるときは、年齢にかかわらずご相談ください。
年齢の制限はありません。決め手になるのは年齢ではなく、局所麻酔の注射に耐えられるかどうかと、手術のあいだじっとしていられるかどうかです。ここが難しいと判断した場合や、切除を急がれる場合は、連携している高度医療機関へご紹介します。
ほくろは、年齢とともに変わります。数が増えるのも、色が薄くなるのも、膨らんでくるのも、いずれも自然に起こることです。
数がいちばん多くなるのは20代から30代です。そこから先は、新しくできる数より、変化していくものの方が目立つようになります。
年齢を重ねると、ほくろの色は薄くなっていく方向に変わります。母斑細胞が減っていったり、脂肪や線維の組織に置き換わっていったりするためです。触ると柔らかくなることもあります。
薄くなってきたこと自体を心配していただく必要はありません。ほくろが消えかけているから悪いものになったのではないか、とご心配で受診される方がいらっしゃいますが、多くは年齢による変化です。
顔にできたほくろが、年齢とともに盛り上がってくることがあります。母斑細胞が真皮の中に移っていくためで、行2の真皮内母斑にあたる状態です。色は逆に薄くなっていくことが多く、黒くて平らだったものが、肌色に近い盛り上がりに変わっていくことがあります。
年齢による変化は、何年もかけてゆっくり進みます。気をつけていただきたいのは、数か月という短い期間で変わってきたときです。急に大きくなった、色がまだらになった、形がいびつになった、出血するようになった。こうした変化があるときは、薄くなったのか濃くなったのかにかかわらずご相談ください。受診の目安は行11にまとめています。
ほくろの切除には健康保険が使えます。ただし、すべてのほくろが保険診療の対象になるわけではありません。対象になるかどうかは、見た目だけで決まるものではなく、厳密に線を引くことが難しいところです。そのため、診察で実際に確かめたうえで判断しています。診察のうえで、保険診療の対象になるかどうかを事前にお伝えします。
ほくろを取る方法には、切除手術、炭酸ガスレーザーによる蒸散、電気メスの3つがあります。どの方法で行うかは、大きさ、深さ、盛り上がり、悪性の可能性を診察で確かめたうえで決まります。診察のうえで、どちらになるかを事前にお伝えします。
切除したものは、必要に応じて病理検査に出し、顕微鏡で調べます。見た目とダーモスコピーで判断がつきにくいとき、悪性を確かめておきたいときに行います。結果が出るまではおよそ1週間です。
取り切れない大きさのものや、切除する場所によっては、連携している高度医療機関へご紹介します。
ほくろの切除には健康保険が使えます。費用は、ほくろの長径と、できた場所が露出部にあたるかどうかの2つで決まります。3割負担の方で、手術料はおおよそ数千円から1万数千円程度です。
保険診療では、体の場所を露出部と露出部以外の2つに分けて考えます。どちらに当たるかは、部位ごとにあらかじめ決まっています。
| 区分 | どこが当てはまるか | 同じ大きさのときの費用 |
|---|---|---|
| 露出部 | 頭と首の全体。腕は肘から先。脚は膝から先 | 高くなります |
| 露出部以外 | 胸・おなか・背中・おしり・二の腕・太もも | 低くなります |
顔、耳のうしろ、首、手の甲にできたほくろは露出部にあたります。背中やおなかにできたものは露出部ではありません。同じ大きさでも、場所によって金額が変わるのはこのためです。ほくろは顔にできることが多いため、露出部にあたる方が多くなります。
ほくろの長径が大きいほど費用は上がります。区切りとなる大きさもあらかじめ決まっていて、その境目をまたぐと金額が一段上がります。
診察のときに、ほくろの大きさと場所を確認したうえで、おおよその費用を先にお伝えします。会計になってから初めて金額を知る、ということにはなりません。
なお、保険診療の費用は診療報酬の改定によって変わることがあります。このページの目安も、改定にあわせて見直します。最新の料金の考え方は料金案内もあわせてご覧ください。
ほくろについてご自身でできる最も大切なことは、いまの状態を残しておくことです。毎日気にする必要はありません。ときどき見て、変わっていないことを確かめられれば十分です。
急に変わるほくろは多くありません。4か月から6か月に一度で十分です。毎月数える必要はありません。同じ距離と同じ明るさで撮っておくと、次に見たときに比べられます。ものさしを一緒に写しておくと、大きさの変化がはっきりします。
日本人のメラノーマで最も多いのは、手のひら・足の裏・爪にできる末端黒子型で、40.4パーセントを占めます。2019年の日本皮膚悪性腫瘍学会予後調査委員会の統計によります。米国では同じ型はわずか1.9パーセントです。足の裏は自分では見えにくく、気づくのが遅れやすい場所ですので、鏡を使うかご家族に見ていただいてください。
1つずつ順番に見るより、並べて見て、1つだけほかと違って見えるものがないかを探すほうが分かりやすいです。ご自身のほくろは、多くが似た顔つきをしています。その中に1つだけ雰囲気の違うものがあれば、それをお持ちください。醜いアヒルの子サインと呼ばれる見方で、診察でも使っています。
目安として次の5つが知られています。左右が非対称、縁がぎざぎざしている、色がまだらである、直径が6ミリを超える、時間とともに変化している。ABCDEルールと呼ばれます。
ただし6ミリ以下なら安心ということではありません。盛り上がりが強いものや色の薄いものでは、この目安が当てはまりにくいことが知られています。短い期間で変化しているものは、大きさにかかわらずご相談ください。
日焼け止めはSPF30・PA+++以上のものを毎日お使いください。塗り直しは2時間から3時間おきが目安です。日傘や帽子もあわせてお使いください。
日本人に多い手のひらや足の裏の型では、紫外線よりも繰り返し加わる刺激や外傷の関わりが想定されています。ベルトや下着のゴムが当たる場所、靴が当たる場所のほくろは、当たらない着方や履き方に変えるだけで違います。ひげ剃りでカミソリが当たるものは、我慢して剃り続けなくて構いません。当たる場所のものが気になるようでしたら、一度ご相談ください。
市販のほくろ除去クリームは使わないでください。ご自身で使われて血が止まらなくなり、受診された方がいらっしゃいます。ほくろは物理的に取り除く以外に方法がありません。塗って消えるものではありませんので、医療機関での治療をご検討ください。
ご自身で取ろうとすると、感染、傷あと、再発が起こります。また、悪性のできものだった場合に、診断の機会が失われます。医療機関では、診断をつけたうえで除去します。
取るかどうかを決めてからでなくて構いません。これは取ったほうがよいものか、そのままでよいものか。その判断のためだけにお越しいただいても差し支えありません。診察でダーモスコピーを使って確かめ、方針をご説明します。
数か月という短い期間でほくろが変わってきたときは、お早めにご相談ください。何年もかけてゆっくり変わってきたものや、生まれつきあって変わっていないものは、急いでいただく必要はありません。
この場合は、ご都合のよいときにお越しください。取るか取らないかも、その場でお決めいただく必要はありません。
悪いものかどうかの心配がなくても、気になるので相談したい、という理由でお越しいただいて差し支えありません。診察でお話を伺い、保険診療の対象になるかどうかを含めてご説明します。
ほくろのご相談は、通常の診察の枠でお受けします。診察でダーモスコピーを使って確かめ、取る場合は方法と費用の目安をご説明します。切除の日はあらためてお取りします。
船橋市、習志野市、八千代市を中心に、近隣の市からもお越しいただいています。初めて当院にお越しになる方は、初めての方へもあわせてご覧ください。
ほくろを取る手術は、診察 → 手術の内容と同意書のご説明 → 手術日のご予約という流れになります。診察した日にそのまま手術を行うことはありません。詳しくは ご予約の前に診察が必要な治療 をご覧ください。
ほくろは、皮膚の中に母斑細胞という細胞が集まってできる良性のしこりです。医学的には色素性母斑といいます。母斑細胞が色素を多く含むため、褐色から黒色に見えます。なぜ集まるのかは完全には分かっていませんが、体質や生まれつきの要素が大きく、ご自身の過ごし方のせいでできるものではありません。
ほくろの切除には健康保険が使えます。ただし、すべてのほくろが保険診療の対象になるわけではありません。対象になるかどうかは、見た目だけで決まるものではなく、厳密に線を引くことが難しいところです。そのため、診察で実際に確かめたうえで判断しています。診察のうえで、保険診療の対象になるかどうかを事前にお伝えします。
費用は、ほくろの長径と、できた場所が露出部にあたるかどうかの2つで決まります。3割負担の方で、手術料はおおよそ数千円から1万数千円程度です。露出部は、頭と首の全体、腕は肘から先、脚は膝から先です。このほかに初診料または再診料、病理検査を行った場合はその費用、お薬代、抜糸の日の再診料がかかります。診察のときにおおよその費用を先にお伝えします。
方法にかかわらず、多かれ少なかれ跡は残ります。ほくろを取るということは皮膚を物理的に取り除くということですので、跡がまったく残らない方法はありません。切除では細い線状の傷になり、赤みが薄れて白く落ち着くまでに数か月かかります。削る方法では数週間から数か月で赤みが薄れ、小さな跡になっていくことが多いです。
当院では、一度にたくさん取らないほうがよいとお伝えしています。何個も同時に取れば、跡も同時に何か所もできるためです。傷跡のことで悩まれる方がいらっしゃいますので、気になるものから少しずつ取っていく方法をご提案しています。1つ取ってみて跡の経過を見てから次を考える、という進め方ができます。
ほくろを取る方法には、切除手術、炭酸ガスレーザーによる蒸散、電気メスの3つがあります。レーザーや電気メスでは、深いところに母斑細胞が残ると再発を繰り返すことがあり、確実に取りきるには切除手術が適しています。どの方法で行うかは、大きさ、深さ、盛り上がり、悪性の可能性を診察で確かめたうえで決まります。診察のうえで、どちらになるかを事前にお伝えします。
取りきれていない母斑細胞が皮膚の奥に残っている場合、時間を経て再発することがあります。再発リスクを下げるには、深さの見極めと適切な方法選択が大切です。平らに見えるほくろは母斑細胞が深いところまで届いていることが多く、診察で深さを確かめたうえで方法を決めます。
必要に応じて病理検査に出し、顕微鏡で調べます。見た目とダーモスコピーで判断がつきにくいとき、悪性を確かめておきたいときに行います。保険診療のなかで行いますが、手術料とは別に費用がかかります。結果が出るまではおよそ1週間です。
年齢の制限はありません。決め手になるのは年齢ではなく、局所麻酔の注射に耐えられるかどうかと、手術のあいだじっとしていられるかどうかです。ここが難しいと判断した場合や、切除を急がれる場合は、連携している高度医療機関へご紹介します。なお、お子さんのほくろは急いで取る必要はありません。成長に伴って傷跡も変化していくためです。
年齢を重ねると、ほくろの色は薄くなっていく方向に変わります。母斑細胞が減っていったり、脂肪や線維の組織に置き換わっていったりするためで、多くは自然な変化です。ただし、数か月という短い期間で変わってきたときは、薄くなったのか濃くなったのかにかかわらずご相談ください。
お使いにならないでください。ご自身で使われて血が止まらなくなり、受診された方がいらっしゃいます。ほくろは物理的に取り除く以外に方法がなく、塗って消えるものではありません。ご自身で取ろうとすると、感染、傷あと、再発が起こります。また、悪性のできものだった場合に、診断の機会が失われます。医療機関では、診断をつけたうえで除去します。
ダーモスコープという機器で皮膚の表面の乱反射を抑え、病変を10倍程度に拡大して観察する検査です。肉眼では見えない色の分布や構造が見えるため、色素を持つできものの診断には欠かせない検査とされています。当院では保険診療のなかで基本的に行っており、所要時間はごくわずかです。
ほくろは、母斑細胞が皮膚に集まってできた良性の腫瘍です。ほとんどは取らずにそのままで構いません。切除には健康保険が使えますが、対象になるかどうかは診察で判断し、事前にお伝えします。費用は長径と露出部かどうかの2つで決まり、3割負担の方で手術料はおおよそ数千円から1万数千円程度です。
ほくろを取るということは、皮膚を物理的に取り除くということです。方法にかかわらず、多かれ少なかれ跡は残ります。だからこそ、一度にたくさん取らず、気になるものから少しずつ取っていくことをご提案しています。お子さんのほくろも、急いで取る必要はありません。
ご自身でできることは、4か月から6か月に一度、写真を撮って残しておくことです。毎日数える必要はありません。数か月という短い期間で変わってきたときに、お越しください。
このページの内容は、ふじもと皮フ科クリニック院長で日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士の藤本栄大が監修しています。院長プロフィール・研究業績はこちら
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