日帰り手術
日帰り手術
皮膚科の日帰り手術は、皮膚のできものなどを局所麻酔で取り除き、入院せずにその日のうちにお帰りいただく手術です。当院で行う手術の多くは健康保険が使えます。
手術は注射による局所麻酔で行います。粉瘤の手術であれば、診察室に入ってから出るまではおよそ15分です。手術が終わったらお会計をして、そのままご帰宅いただけます。
取ったものは病理検査に出し、顕微鏡で確かめます。見た目で良性と考えていたできものが、まれに別のものであることがあるためです。
このページでは、当院で手術を受けるときに共通する流れ、費用、手術のあとの過ごし方をまとめています。病気ごとのくわしい説明は、それぞれのページをご覧ください。
皮膚の腫瘍にはたくさんの種類があり、手術の対象になるかどうかはできものごとに、また一人ひとりの状態によって異なります。当院で手術をすることが多い代表的なものは次のとおりです。
| できもの | 手術の内容 | 健康保険 | くわしい説明 |
|---|---|---|---|
| 粉瘤 | 皮膚の下にできた袋を、中身ごと取り除きます。赤く腫れているときは、先に膿を出します | 使えます | 粉瘤 |
| ほくろ | 細い線状の傷になるように切り取ります。当院で行うのは、およそ2センチまでが目安です | 対象になるかは診察で判断します | ほくろ |
| 陥入爪 | 爪が食い込む原因を取り除きます。爪をつくる部分を残す方法から検討します | 使えます | 陥入爪・巻き爪 |
| 脂漏性角化症 | 多くは液体窒素で治療します。大きいもの、形が整っていないもの、診断を確かめる必要があるものは切除します | 診断がつけば使えます | 脂漏性角化症 |
| 軟性線維腫 | 首やわきなどにできる、やわらかい小さなできものを取り除きます | 診察でお伝えします | — |
このほかの皮膚のできものも、診察のうえで手術の対象になるかどうかをお伝えします。
およそ2センチを超えるほくろや、皮膚の下の深いところにあるしこりは、連携している基幹病院や高度医療機関をご紹介することが多くなります。皮膚の下のしこりをご紹介する理由は、次の項目でご説明します。
皮膚の下にしこりがあり、脂肪腫かもしれないと言われたけれど何科に行けばよいか分からない、というご相談をいただくことがあります。
小さくて脂肪腫だとはっきりしているものは、当院で取ることもあります。ただ、皮膚の下のしこりは、取り出してみると脂肪腫ではない思わぬものが出てくることがあります。そのため当院では、皮膚の下のしこりの手術は、基本的には基幹病院で行うのが望ましいと考えています。
粉瘤と脂肪腫は、どちらも皮膚の下のしこりとして触れます。見分ける手がかりの一つは、しこりの動き方です。
どちらも良性のことがほとんどですが、深さも治療の考え方も違います。触っただけで決めつけず、まず皮膚科で診察を受けてください。当院で取るか、ご紹介するかをご相談します。
手術を考えている方も、まずは通常の診察でご相談ください。手術までは次の流れで進みます。
空きがあれば診察の日にそのまま手術をすることもありますが、手術の枠は予約で埋まっていることが多く、通常は診察のあとで手術日をご予約いただきます。
診察のときに、飲んでいるお薬と、これまでに麻酔で気分が悪くなったことがあるかを伺います。お薬手帳をお持ちください。
最初の麻酔の注射のときは、痛みを感じます。麻酔が効いてしまえば、手術のあいだに痛みを感じることはほとんどありません。手術中に痛みがあれば、その場でお伝えください。麻酔を追加します。
局所麻酔のあとに、まれに麻酔薬へのアレルギーが起きることがあります。また、緊張から気分が悪くなったり、血圧が下がったりすることもあります。どちらも多いものではありませんが、運転中に起きると事故につながります。手術の日は、ご家族の送迎か公共交通機関でお越しください。
| ふだんの生活 | 再開の目安 |
|---|---|
| シャワー | おおむね手術の翌日から |
| お酒 | おおむね手術の翌日から |
| 運動 | 抜糸のあとから |
どれも多くの方にあてはまる目安です。手術の内容によって変わりますので、手術の日にご説明します。
糸で縫う手術では、1週間から2週間で抜糸をします。部位とご都合をすり合わせて日にちを決めます。病理検査の結果のご説明は、ご都合を伺いながら、多くの場合は抜糸の日にまとめて行います。陥入爪の手術のように縫わない手術では、通院の回数が異なります。
抜糸のあと、傷はしばらく赤みを帯びています。赤みは時間とともに薄れ、数か月かけて白い線に落ち着いていきます。傷を保護するテープの貼り方と交換の目安は、抜糸のときにご説明します。
健康保険で行う手術の費用は、できものの長径と、できた場所が露出部にあたるかどうかの2つで決まります。3割負担の方で、手術料はおおよそ数千円から1万数千円程度です。
露出部は、頭と首の全体、腕は肘から先、脚は膝から先です。
手術料のほかに、次の費用がかかります。
陥入爪の手術は、指ごとに費用がかかります。診察のときに、おおよその費用を先にお伝えします。
この場合は、ご都合のよいときにお越しください。取るかどうかも、その場でお決めいただく必要はありません。
手術のご相談は保険診療ですので、一般皮膚科の枠でご予約ください。手術の流れはご予約の前に診察が必要な治療でもご案内しています。当院が初めての方は初めての方へもあわせてご覧ください。
まずは皮膚科でご相談ください。小さくて脂肪腫だとはっきりしているものは、当院で取ることもあります。ただ、皮膚の下のしこりは取り出してみると脂肪腫ではない思わぬものであることがあるため、基本的には基幹病院での手術が望ましいと考え、ご紹介しています。
空きがあれば診察の日にそのまま手術をすることもありますが、手術の枠は予約で埋まっていることが多く、通常は診察のあとで手術日をご予約いただきます。手術の前に、手術の内容と同意書をご説明します。
糸で縫う手術では、1週間から2週間で抜糸をします。部位とご都合をすり合わせて日にちを決めます。病理検査の結果のご説明は、ご都合を伺いながら多くの場合は抜糸の日にまとめるため、手術のあとの通院は1回で済むことが多くなります。陥入爪の手術のように縫わない手術では、通院の回数が異なります。
健康保険で行う手術の費用は、できものの長径と、露出部にあたるかどうかで決まります。3割負担の方で、手術料はおおよそ数千円から1万数千円程度です。このほかに初診料または再診料、病理検査を行った場合はその費用、お薬代、抜糸の日の再診料がかかります。診察のときに、おおよその費用を先にお伝えします。
お薬の種類によって対応が変わります。飲んでいるお薬をお知らせいただき、ご本人と相談して進め方を決めます。ご自身の判断でお薬をやめないでください。お薬手帳をお持ちいただくと確認がスムーズです。
年齢の制限はありません。決め手になるのは年齢ではなく、局所麻酔の注射に耐えられるかどうかと、手術のあいだじっとしていられるかどうかです。難しいと判断した場合は、連携している高度医療機関へご紹介します。
手術の日は、ご自身の運転を控えていただくようお願いしています。局所麻酔のあとに、まれに麻酔薬へのアレルギーが起きたり、緊張から気分が悪くなったりすることがあるためです。ご家族の送迎か、公共交通機関をご利用ください。
最初の麻酔の注射のときは、痛みを感じます。麻酔が効いてしまえば、手術のあいだに痛みを感じることはほとんどありません。手術中に痛みがあれば、その場でお伝えください。麻酔を追加します。緊張しやすい方は、診察のときにお知らせください。
糸で縫う手術では、細い線状の傷あとが残ります。抜糸のあと、傷はしばらく赤みを帯びていますが、赤みは時間とともに薄れ、数か月かけて白い線に落ち着いていきます。傷を保護するテープを続けていただくと、仕上がりがよくなります。貼り方と交換の目安は、抜糸のときにご説明します。
シャワーやお酒は、おおむね手術の翌日から可能なことが多くなります。運動は、抜糸のあとからになることが多くなります。どれも手術の内容によって変わりますので、手術の日にご説明します。
皮膚科の日帰り手術は、局所麻酔で皮膚のできものを取り除き、その日のうちにお帰りいただく手術です。取ったものは病理検査で確かめ、抜糸と結果のご説明は、ご都合を伺いながら多くの場合1回の通院にまとめます。
皮膚の腫瘍にはたくさんの種類があり、手術の対象になるかどうかはケースバイケースです。皮膚の下のしこりは、基幹病院をご紹介することが多くなります。まずは診察でご相談ください。
このページの内容は、ふじもと皮フ科クリニック院長で日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士の藤本栄大が監修しています。院長プロフィール・研究業績はこちら
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