Q1. まずは美容皮膚科で予約すればよいですか?
いいえ。初めての方は、まず保険診療でのご予約をお願いします。保険でできる外用薬と内服薬の治療を行い、その効果を見たうえで、必要な場合に美容皮膚科の治療をご提案します。はじめから自費の治療をお勧めすることはありません。
ニキビ治療(保険外診療)・ニキビ跡
ニキビ跡は、赤み、色素沈着、凹み、盛り上がりの4つのタイプに分かれ、タイプごとに有効な治療が違います。当院ではまず保険診療で今あるニキビの炎症を抑え、そのうえで残った跡に美容皮膚科の治療をご提案します。
今あるニキビそのものの治療は、保険診療が第一選択です。日本皮膚科学会の尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023は、アダパレン、過酸化ベンゾイル、これらの配合剤、外用抗菌薬、内服抗菌薬を推奨度Aとして強く推奨しており、当院もこの標準治療から始めます。保険診療の内容はニキビの保険診療のページで詳しく説明しています。
美容皮膚科の治療をご提案するのは、次の2つの場合です。
ニキビが急に増えた理由や、白いニキビの中身については突然ニキビが大量発生したときの原因と対処法とニキビの白い塊の正体で解説しています。
ニキビ跡は4つのタイプに分かれます。このうち盛り上がるタイプだけが保険診療の対象で、残る3つは自費診療になります。
ご自身でタイプを見分けるのは難しく、実際には複数のタイプが混ざっていることも珍しくありません。診察のうえで、どのタイプがどの程度混ざっているかをお伝えし、そのうえで治療の順番を決めます。
| 状態 | 見た目 | 主な治療 | 診療区分 |
|---|---|---|---|
| 今あるニキビ | 白い芯、赤いブツブツ、膿 | 外用薬、内服薬 | 保険 |
| 肥厚性瘢痕・ケロイド | 盛り上がった赤いしこり | ステロイドの外用と局所注射、内服薬 | 保険 |
| 炎症後紅斑 | 平らな赤み | Vビームプリマ 595nm、BBL | 自費 |
| 炎症後色素沈着 | 平らな茶色 | 外用薬、ピコ秒レーザー | 自費 |
| 萎縮性瘢痕 ローリング型 | なだらかな凹み | ピコフラクショナル、CO2RE | 自費 |
| 萎縮性瘢痕 ボックスカー型 | 縁の立った凹み | CO2RE | 自費 |
| 萎縮性瘢痕 アイスピック型 | 細く深い凹み | CO2RE。複数回が必要です | 自費 |
盛り上がったタイプを自費のレーザーで治療しようとする必要はありません。まず保険診療でご相談ください。
保険の外用薬と内服薬を3か月続けても炎症が残る場合に、イソトレチノインの内服をご提案します。
尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023は、片顔にできた炎症性のブツブツの数で重症度を4段階に分けています。5個以下が軽症、6個から20個が中等症、21個から50個が重症、51個以上が最重症です。急性炎症期の積極的な治療は最大3か月とされており、この3か月で十分に改善しないことが、美容皮膚科の治療を検討する目安になります。
皮脂腺を縮小させて皮脂の分泌を大きく減らし、毛穴の詰まりを改善します。強い抗炎症作用があり、赤ニキビと膿を伴うニキビに効果が期待できます。治療を終えたあとも再発しにくくなる傾向があります。
体重に応じた用量を1日1回服用します。期間は通常4か月から6か月で、服用中は定期的な血液検査で安全性を確認します。費用は検査代込みで、20mgを1日あたり1か月分が約20,000円、30mgでは約30,000円です。
イソトレチノインには催奇形性があります。妊娠中と授乳中の方は服用できません。服用中と、服用が終わったあと2か月のあいだは、確実な避妊が必要です。
米国のiPLEDGEプログラムと欧州医薬品庁の妊娠防止プログラムは、いずれも服用終了後1か月までの避妊を求めています。国際的には1か月とされていますが、当院は2か月を目安としています。
イソトレチノインが体内から消える速さそのものは早く、血液中の量が半分になるまでの時間は約21時間、代謝物でも約24時間です。欧州医薬品庁は、服用終了からおよそ2週間で体内のレチノイドの量がもとの水準に戻るとしています。当院の2か月という目安は、この消失の速さに対して十分な余裕をとったものです。
献血は、服用終了から1〜2か月以上経過するまで控えていただきます。そのほか、関節痛が出ることや、気分が落ち込んでうつ傾向の症状が現れることがあります。
初めてご相談の方も、まずは保険診療での受診をご予約ください。初診で状態と治療歴を確認し、必要に応じてイソトレチノインをご案内します。
ニキビ跡の赤み、すなわち炎症後紅斑には、595nmのVビームプリマとBBLが有効です。
血液中の赤い色素であるヘモグロビンに吸収される595nmの波長で、赤みの原因となっている血管だけを選んで照射します。赤みが軽くなるだけでなく、コラーゲンの生成が促されて肌質も整います。毛細血管の拡張による赤みにも用います。
ダウンタイムは軽い赤みや腫れで、数日以内に落ち着きます。メイクは翌日から可能です。
広い波長の光を用いる光治療で、赤みとくすみを同時に改善します。コラーゲンの産生が促され、毛穴と肌質もなめらかに整います。顔全体の色ムラが気になる方に適しています。
ダウンタイムは軽い赤みとほてりで、数時間から翌日で落ち着きます。施術直後からメイクができます。
イソトレチノインを内服された方でも、赤みの治療は先に始めることができます。Vビームプリマとサイトン BBLs の添付文書には、レチノイドの内服に関する記載がありません。凹凸の治療に使うフラクショナルレーザーは期間をあける必要があるため、凹凸のあるニキビ跡の改善もあわせてご覧ください。
ビタミンCの外用が、ニキビ跡の赤みへの補助として使われることがあります。尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023での推奨度はC2で、行ってもよいが推奨はしない、とされています。テトラヘキシルデカン酸アスコルビルでは炎症後の紅斑と赤い丘疹が有意に減ったとする左右比較試験があり、L-アスコルビン酸-2-リン酸ナトリウムでは面皰の減少を含む報告があります。いずれも追試が少なく、赤みは自然に薄くなることもあるため、効果の一部は炎症が治まったことによる可能性が指摘されています。
当院で取り扱っているホームケア製品はホームケア製品のご案内にまとめています。このなかには当院院長が監修した製品が含まれます。施術や外用薬の代わりになるものではありません。
凹んだニキビ跡は、皮膚に細かい傷を意図的に作って再生を促すフラクショナルレーザーで治療します。深さによって機器を使い分けます。
532nm、694nm、1064nmの3つの波長と、ピコ秒・ナノ秒・マイクロ秒の3つのパルス幅を持つ機器です。ピコ秒という非常に短い時間で照射して真皮を刺激し、コラーゲンとエラスチンの再生を促します。浅い凹凸と色素沈着を伴うニキビ跡に適しており、毛穴の改善と肌質の改善を同時に行えます。ダウンタイムを短くしたい方に向いています。
ダウンタイムは軽い赤みが1日から2日程度です。
スキャナ付きの炭酸ガスレーザーで皮膚の表面に微細な穴を開け、その修復過程で肌の再生を促します。コラーゲンの生成を強く促すため、深い凹凸のニキビ跡と開いた毛穴に対して、当院の機器のなかで最も高い改善が期待できます。
ダウンタイムは赤みとかさぶたが数日から1週間程度です。この期間の紫外線対策と保湿は必須です。
当院は6か月を基本として期間をあけています。ディスカバリーピコプラスの添付文書は、レチノイドの内服後6か月以内の方を禁忌としています。CO2REの添付文書も、経口レチノイドの使用後6か月以内を注意の対象としています。
ただし、肌の状態を診察したうえで、ご本人のご希望とご了承があれば柔軟に対応します。実際には、6か月を待たずに受けることをご希望される方は多くありません。赤みの治療に使うVビームプリマとBBLには、この待機期間はありません。
照射の効果を保つために大切なのは、紫外線対策と、保険の外用薬を続けることの2つです。
尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023は、洗顔を1日2回とすることを推奨しています。1日1回では悪化した例が、1日4回では続けられなかった例が報告されているためです。熱いお湯は皮脂を落としすぎて乾燥を招くので、32〜34℃のぬるま湯を使ってください。
照射後の肌は紫外線の影響を受けやすく、対策を怠ると色素沈着が起こります。SPF30・PA+++以上のものを毎日塗り、2時間から3時間おきに塗り直してください。CO2REのあとは、かさぶたが取れるまで刺激の少ない日焼け止めを選びます。
ピーリング作用のある化粧品や、こすって角質を落とすケアは、照射の前後1週間はお休みください。肌のバリアが弱っている時期に重ねると、赤みが長引く原因になります。
BBLは施術直後から、Vビームプリマとピコフラクショナルレーザーは翌日から可能です。CO2REはかさぶたの状態を診てからご案内します。
ガイドラインは、炎症が軽快したあともアダパレンと過酸化ベンゾイルを続ける維持療法を推奨度Aとして強く推奨しており、開始から1年程度の継続を勧めています。目に見えないごく小さな毛穴の詰まりを抑え続けることで、再発を防ぐためです。美容皮膚科の治療を受けている間も、保険の外用薬はやめないでください。新しいニキビができれば、また新しい跡が増えてしまいます。
指や器具でつぶすと炎症が深くなり、凹んだ跡が残りやすくなります。ニキビ跡の凹凸の多くは、この段階で決まります。膿がたまって痛むときも、ご自身で処理せず診察でご相談ください。
当院がニキビとニキビ跡の治療に用いている機器の、国内の承認と認証の状況です。ニキビ跡の赤みに用いる2機種と、凹凸に用いる機器のうち1機種は、承認または認証を受けた用途の範囲外にあたります。
| 当院での呼び方 | 販売名 | 番号 | 承認または認証された使用目的 | このページの治療 |
|---|---|---|---|---|
| Vビームプリマ | 皮膚良性血管病変治療用レーザー装置 VbeamPrima | 承認番号 30100BZX00145000 | 皮膚良性血管病変の治療。単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症の3つが挙げられています | 承認された用途とは異なります |
| BBL | サイトン BBLs | 認証番号 225AABZX00188000 | キセノン放電管を用いた紫外線、可視光線または赤外線の連続したスペクトル光の温熱効果による血流改善、疼痛または炎症の緩解 | 認証された用途とは異なります |
| ピコフラクショナルレーザー | ディスカバリー ピコ プラス | 承認番号 30200BZI00018000 | 刺青および色素性病変の蒸散および除去 | 承認された用途とは異なります |
| CO2フラクショナルレーザー | フラクショナルモード搭載 炭酸ガスレーザー コア | 承認番号 22900BZX00428000 | 皮膚のフラクショナルリサーフェシングを目的とした軟組織の蒸散。正常組織の切開、病変組織の切除または蒸散にも使用する | 承認された用途の範囲内と考えています |
4機種はいずれも、国内で厚生労働省の承認または登録認証機関の認証を受けた医療機器です。
承認または認証された使用目的の書き方には、2つの型があります。対象となる病変の名前で書かれているものと、行う手技で書かれているものです。
Vビームプリマ、サイトン BBLs、ディスカバリー ピコ プラスの3機種は、病変の名前で書かれている型です。3機種とも、使用目的にニキビ跡の赤みすなわち炎症後紅斑と、凹凸のあるニキビ跡すなわち萎縮性瘢痕が含まれていません。このページでご説明している目的での使用は、承認または認証された用途とは異なります。
CO2フラクショナルレーザーは、手技で書かれている型です。承認された使用目的が皮膚のフラクショナルリサーフェシングであり、凹凸のあるニキビ跡への照射はこの手技にあたるため、当院は承認された用途の範囲内と考えています。ただし、使用目的に対象となる病変の名前は挙げられていません。
美容医療で用いる機器は、承認または認証された用途と、実際に行う施術の目的が一致しないことがあります。承認された用途と異なる目的で使用することは医師の裁量として認められており、当院は医師の責任のもとで行っています。
承認と認証は、日本国内で医療機器を販売するための制度上の手続きです。用途が一致しないことが、機器の性能や安全性が劣ることを意味するものではありません。使用にあたっては、医師が診察のうえ、機器ごとの特性とリスクをご説明します。
このページの治療はすべて自費診療です。1回あたりの費用は各治療の欄に、コース料金は料金表に掲載しています。ご不明な点は、当院までお問い合わせください。
内服薬のイソトレチノインは国内で承認された医薬品ではありません。未承認医薬品としての5項目は、今あるニキビの炎症・膿の改善に掲載しています。
いいえ。初めての方は、まず保険診療でのご予約をお願いします。保険でできる外用薬と内服薬の治療を行い、その効果を見たうえで、必要な場合に美容皮膚科の治療をご提案します。はじめから自費の治療をお勧めすることはありません。
今あるニキビそのものの治療と、盛り上がったケロイドの治療は保険診療です。炎症がおさまったあとに残る赤み、色素沈着、凹みは保険の対象にならず、自費診療になります。ご自身の状態がどちらにあたるかは、診察のうえで事前にお伝えします。
保険の治療を3か月続けても十分に改善しない方、再発を繰り返す方、顔全体に赤ニキビと膿を伴うニキビが多い方に向いています。効果が高い一方で副作用と注意事項も多いため、まずは保険診療の診察時にご相談ください。
いいえ。イソトレチノインは日本では承認されていない未承認医薬品で、医師が個人輸入したものを用います。同一成分で国内承認を受けた薬はありません。米国では1982年に承認され、欧州各国でも重症のニキビの治療薬として使われていますが、日本では未承認のため、万が一重い副作用が生じても国の医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。
多くの方がチクチクする、あたたかいと感じる程度で、麻酔なしで施術できます。ピコフラクショナルレーザーとCO2REでは塗る麻酔を使い、施術後に赤みと軽いかさぶたが数日出る場合があります。
595nmのVビームプリマとBBLが有効です。赤みのタイプと皮膚の状態に合わせて照射の設定を調整します。ニキビ跡の赤みは数か月かけて自然に薄れることも多いため、時間の経過を待つ選択も含めてご相談ください。
完全に元通りにはできませんが、ピコフラクショナルレーザーとCO2REで目立たなくし、なめらかに整えることは可能です。細く深いアイスピック型は最も改善が難しく、複数回の治療が必要になります。
受けられます。ニキビは10代に多い症状ですので、まずは保険診療でご相談ください。未成年の方が自費の治療を受ける場合は、保護者の方の同意が必要です。
まず保険診療で炎症を抑えます。次に、必要に応じてイソトレチノインなどを検討します。炎症が落ち着いてから、美容皮膚科で赤み、跡、肌質を整えます。この順番を守ることが、新しい跡を増やさないための最短の道です。
凹凸の治療に使うフラクショナルレーザーは、6か月を基本として期間をあけます。機器の添付文書が、レチノイドの内服後6か月以内を禁忌または注意の対象としているためです。肌の状態を診察したうえで、ご本人のご希望とご了承があれば柔軟に対応します。赤みの治療に使うVビームプリマとBBLには、この待機期間はありません。
カウンセリング

1回目のご来院にて
問診票の記入
ご来院されましたら、まず問診票をご記入いただきます。
肌の状態などをチェック

1回目のご来院にて
撮影
診察前に素肌の状態をアンテラ3Dにて撮影させていただきます。撮影データは厳重に保管いたします。
診察
院長がまずお肌の状態を確認し、お悩みを伺ったうえで、最適な治療内容をご提案いたします。施術は内容に応じて、院長または看護師が責任を持って行います。
施術日の予約・お会計
女性スタッフより、治療プランの詳細や料金についてご説明いたします。その後、施術日を予約とお会計をしていただき、1回目は終了となります。
照射施術

2回目のご来院にて
施術
メイクを落としていただいた後、施術室のベッドで治療を行います。
院長がお肌の状態や症状に合わせて設定を行い丁寧に施術していきます。
アフターケアのご説明

2回目のご来院にて
アフターケアのご説明
スタッフよりアフターケアについてご説明をさせていただきます。
このページの内容は、ふじもと皮フ科クリニック院長で日本皮膚科学会認定専門医・医学博士の藤本栄大が監修しています。院長プロフィール・研究業績はこちら
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