Q1. 朝は水洗いだけでもよいですか
朝の肌には皮脂や汗が残っており、そのままにすると酸化して肌荒れの原因になります。ぬるま湯と泡立てた洗顔料でやさしく洗ってください。洗いすぎには注意しましょう。
正しいスキンケア
肌は表皮、真皮、皮下組織の3層でできています。いちばん外側の角層がうるおいを抱え、外からの刺激を防いでいます。スキンケアはこの角層を守るために行います。
角層の中には、天然保湿因子、皮脂、角質細胞間脂質という3つのうるおい成分があり、水分の蒸発と外部刺激を防ぐバリア機能を担っています。
このバリアが壊れると、乾燥、炎症、かゆみが起こりやすくなります。洗いすぎ、こすりすぎ、刺激の強い製品の連用が、壊れる主な原因です。
肌の細胞は日々新しいものに入れ替わります。この入れ替わりをターンオーバーといいます。思春期から成人にかけては性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になり、多すぎると毛穴が詰まりやすくなります。皮脂はただ落とすものではなく、量を整えるものです。
スキンケアの目的は、何かを足すことではなく、肌が本来もっている働きを守ることです。落とす、補う、守るの3つで組み立ててください。
当院がご説明するときは、次の3ステップで考えます。
この3つが整ってから、はじめて4つ目の整えるという段階があります。ターンオーバーや色に働きかける外用は、土台ができていない肌では刺激になりやすいためです。
過剰な洗顔と刺激の強い製品は、かえって肌の防御力を奪います。品数を増やすことよりも、いまお使いのものを見直すことのほうが効果的です。
ステップごとに、目安になる成分と、当院での扱いを一覧にしました。診察が必要なものと、必要でないものがあります。
| ステップ | 目的 | 目安になる成分 | 診察 | 当院での扱い |
|---|---|---|---|---|
| 落とす | メイクと皮脂を落とす | 酵素、アミノ酸系の洗浄成分 | 不要 | 院内と専用サイト |
| 補う | 水分を入れて、ふたをする | セラミド、ヒアルロン酸、ビタミンC誘導体 | 不要 | 院内と専用サイト |
| 守る | 紫外線と摩擦を防ぐ | 紫外線吸収剤、紫外線散乱剤 | 不要 | 院内と専用サイト |
| 整える | ターンオーバーと色に働きかける | レチノール、トラネキサム酸、ハイドロキノン | 必要なものがあります | 院内 |
当院で扱っている製品の一覧と価格はホームケア製品のご案内にまとめています。7つのブランド、およそ60品目を取り扱っています。診察が必要かどうかも、そのページに品目ごとに記載しています。
院長が監修したドクターズコスメ so.Effie は、ステップごとに次の品目があります。価格、全成分、ご購入は専用サイトをご覧ください。
院内でお渡ししている製品の価格は料金案内にも掲載しています。
朝は守るケア、夜はリセットと修復のケアです。同じ製品でも、使う時間帯によって目的が変わります。
寝ているあいだにも皮脂と汗が出ています。まずはぬるま湯と泡立てた洗顔料でやさしく洗います。洗いすぎには注意してください。皮脂を落としすぎると、かえって分泌が活発になり、てかりやニキビの原因になることがあります。
洗顔のあとは化粧水などで水分を与え、そのあとに乳液やクリームでふたをします。化粧水だけでは水分が蒸発します。
最後に日焼け止めを塗ります。紫外線はシミやしわの最大の原因で、曇りの日でも地表に届きます。SPF30・PA+++以上のものを選び、2〜3時間おきに塗り直してください。塗る量が少ないと表示どおりの効果が出ないため、顔なら一円玉を置いたくらいの面積の量が目安です。
一日の終わりには、メイク、皮脂、ほこりを落とします。クレンジング剤は肌質に合わせて選び、ゴシゴシこすらず指先でなでるように動かしてください。
洗顔のあとはすぐに保湿を行い、水分と油分のバランスを整えます。夜は肌の修復がもっとも活発になる時間帯です。十分な睡眠とあわせて、刺激の少ない保湿を続けることで、翌朝の肌の調子が安定します。
レチノールやハイドロキノンなど、整えるステップの外用を使う場合も夜が基本です。使いはじめは1日おきから始め、赤みや皮むけが出たら間隔をあけてください。
同じ3ステップでも、乾燥肌、脂性肌と混合肌、敏感肌では選ぶものが変わります。当てはまるところをご覧ください。
角層の水分と油分が少なく、カサつきやすく刺激にも弱い状態です。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を選び、洗顔のあとは早めに保湿してください。入浴の湯温は熱すぎず、38〜40℃程度が目安です。洗顔は32〜34℃のぬるま湯にしてください。冬は加湿器などで室内の湿度も調整します。
皮脂の分泌が多く、Tゾーンがてかりやすいタイプです。ベタつくから保湿は不要と思われがちですが、水分が不足すると皮脂はかえって増えます。油分ではなく水分を補うことが大切です。軽いジェルタイプの保湿剤が向きます。
毛穴の詰まりを防ぐため、ノンコメドジェニックと表示された、ニキビになりにくい処方の製品をお選びください。いまニキビの炎症がある方は、保険診療でご相談いただけます。くわしくはニキビのページをご覧ください。毛穴の目立ち方が気になる方は毛穴治療のページに、タイプ別の見分け方をまとめています。
バリア機能が低下し、刺激を受けやすい状態です。香料、着色料、アルコールの少ない低刺激タイプを選び、新しい製品はパッチテストを行ってください。炎症が強いときは、化粧品より先に皮膚科の診察をお受けください。
アトピー性皮膚炎の方のスキンケアについてはアトピー性皮膚炎のページで説明しています。当院で取り扱っているホームケア製品はホームケア製品のご案内にまとめています。このなかには当院院長が監修した製品が含まれます。
当院で扱っているものには、診察を受けずにお求めいただけるものと、診察が必要なものがあります。分けているのは、成分と濃度によって使い方の指示が変わるためです。
| 区分 | 主な例 | 診察 | お求めになる場所 |
|---|---|---|---|
| 日常のケア | 洗顔料、化粧水、乳液、日焼け止め | 不要 | 院内または専用サイト |
| 整えるケア | レチノールを配合した美容液とクリーム | 不要 | 院内または専用サイト |
| 色に働きかけるもの | ハイドロキノンを配合したもの | 製品により必要 | 院内 |
| 医師の指示で使うもの | トレチノインの外用、ZO SKIN HEALTH | 必要 | 院内 |
ドクターズコスメという言葉に、法律上の定義はありません。名前ではなく、中身と使い方でお選びください。当院が製品を選ぶときに見ているのは、配合されている成分と濃度、刺激が出たときに診察で対応できるかどうか、そして続けられる価格かどうかの3つです。
院長がドクターズコスメを作るに至った経緯は皮膚科医がドクターズコスメを作った理由で書いています。取り扱っている製品それぞれの承認状況と、治療と併用するときに休む時期についてはホームケア製品のご案内にまとめています。
色素沈着そのものの治療をお考えの方はシミ取り治療のページもあわせてご覧ください。化粧品は治療の代わりにはなりません。通院と通院のあいだを埋めるものとしてお使いください。
スキンケアは化粧品だけで完結しません。睡眠、食事、紫外線、摩擦の4つは、毎日の肌の状態に直接あらわれます。
肌の状態が急に変わったときは、化粧品より先に生活の変化を思い出してください。睡眠時間、季節の変わり目、新しく使いはじめたもの、この3つでほとんどの原因が見つかります。
朝の肌には皮脂や汗が残っており、そのままにすると酸化して肌荒れの原因になります。ぬるま湯と泡立てた洗顔料でやさしく洗ってください。洗いすぎには注意しましょう。
価格よりも、ご自身の肌に合うかどうかが大切です。敏感肌や乾燥肌の方は、香料、着色料、アルコールなどが少ない低刺激タイプをお選びください。高価なものが肌に合わないこともあります。
いいえ。紫外線は1年中降り注いでいます。冬や曇りの日でも、しわやたるみの原因となるUVA波はガラスを通過します。季節を問わず毎日お使いください。室内でも窓ぎわに長くいる方はご注意ください。
刺激を避けることは大切ですが、スキンケアそのものをやめる必要はありません。洗顔と保湿を続けることで、皮脂のバランスが整いやすくなります。アルコール入りやオイル系の製品は避け、ノンコメドジェニックと表示された製品をお選びください。炎症があるときは保険診療でご相談いただけます。
炎症があるときは、新しく使いはじめた化粧品を中止し、まず肌を休ませてください。冷やしたタオルで軽く冷却し、症状が続く場合は受診してください。当院では接触皮膚炎などの診断を行い、必要に応じて外用薬を処方します。
基本は朝と夜の2回で十分です。それ以上行うと、皮脂を落としすぎて乾燥や過剰な分泌の原因になります。汗を多くかいたときは、ぬるま湯で軽く流すだけでかまいません。
ドクターズコスメという言葉に、法律上の定義はありません。名前ではなく、中身と使い方でお選びください。当院が製品を選ぶときに見ているのは、配合されている成分と濃度、刺激が出たときに診察で対応できるかどうか、続けられる価格かどうかの3つです。
あります。トレチノインの外用とZO SKIN HEALTHは診察が必要です。ハイドロキノンを配合したものは製品により異なります。洗顔料、化粧水、乳液、日焼け止めは診察なしでお求めいただけます。品目ごとの区分はホームケア製品のご案内に記載しています。
so.Effie と Plus RESTORE は、診察が不要な品目であれば専用サイトのF’s BEAUTY STOREでお求めいただけます。価格と全成分は専用サイトに掲載しています。診察が必要な製品は院内でのお渡しになります。
続けてください。ただし施術の種類によって、外用を休んでいただく期間と再開できる時期が異なります。レチノールやハイドロキノンなど、整えるステップの外用は休止をお願いすることがあります。目安はホームケア製品のご案内に、治療と併用するときの休む時期としてまとめています。
落とす、補う、守るの3つを、無理なく続けられる範囲で整えてください。整えるステップに進むかどうかは、診察でご一緒に決めます。
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このページの内容は、ふじもと皮フ科クリニック院長で日本皮膚科学会皮膚科専門医、医学博士の藤本栄大が監修しています。院長プロフィール・研究業績はこちらをご覧ください。
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