2026年2月03日


おでこにできるシミは、顔の中でも目立ちやすく、年齢を感じさせやすい悩みの一つです。「最近、おでこのシミが濃くなってきた気がする」「おでこだけシミが増えるのはなぜ?」と感じる方も少なくありません。
おでこのシミは、紫外線ダメージ・摩擦・ホルモンバランス・スキンケア方法・前髪の刺激など、複数の要因が重なって発生します。さらに、老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着など、種類によって原因も治療方法も異なるため、自己判断でケアを続けてもなかなか改善しないケースも珍しくありません。
この記事では、おでこにシミができる原因・種類・自宅でできる対処法・予防方法・医療機関での治療法まで詳しく解説します。おでこのシミが気になり始めた方や、早めに対処したい方はぜひ参考にしてください。
おでこのシミはなぜできる?

おでこにシミが生じる背景には、紫外線や摩擦、肌状態の乱れなど、複数の要因が関わっています。特におでこは顔の中でも外的刺激を受けやすい部位であるため、日々の生活習慣やスキンケアの積み重ねがシミの現れ方に大きく影響します。
シミのタイプによって発生の仕組みが異なる場合もあるため、まずは、なぜシミができるのかを理解しておくことが重要です。
おでこにシミができる原因
おでこにシミが現れる原因は一つではなく、以下のようにいくつもの要素が組み合わさって発生します。
- 紫外線によるメラニン増加
- 強い日差しを浴びると増えるメラニンが原因で、短期間の紫外線でも数週間後にシミとして表面化することがある
- 肌の炎症や刺激による色素沈着
- ニキビや虫刺され、外的刺激による炎症が起きた後、その部分にメラニンが沈着してシミに変わることがある。炎症が長引くほど濃く残りやすくなる
- ホルモンバランスの変化
- 妊娠・出産、更年期、ピルの使用などでホルモンが変動すると、メラニンを作りやすい状態になり、肝斑の発生や悪化につながることがある
- 肌状態の乱れ(乾燥・過度の洗顔)
- おでこは強く洗いすぎると乾燥を引き起こす。乾燥した肌はバリア機能が弱まり、紫外線や摩擦による影響を受けやすく、メラニンの排出も滞ってシミができやすくなる
- 生活習慣・加齢の影響
- 睡眠不足、ストレス、偏った食事などはターンオーバーを乱し、メラニンが肌にとどまりやすくなる。加齢による代謝低下もシミの蓄積を引き起こし、顔の中でも特におでこに目立つケースが多い
セルフケアで改善するものもありますが、急にシミが増えたと感じた場合は身体の不調が原因の可能性もあるため、早めに皮膚科を受診しましょう。
おでこにシミができやすいのはなぜ?
おでこは、顔の中でも特に環境の影響を受けやすい部位です。以下のような特徴が、シミができやすい理由につながっています。
- 紫外線が当たりやすい位置にある
- 日常生活の中で紫外線を受ける量が多い部位なうえ、汗で日焼け止めが落ちやすく、知らないうちに防御力が低下することがある
- 前髪による摩擦や汚れが刺激になる
- 前髪が触れることで肌表面がこすれ、刺激が繰り返されるとメラニンが生成されやすくなる。スタイリング剤の付着や髪についた皮脂・ほこりが肌に残ることも、炎症やくすみの原因になる
- 皮脂が多くスキンケアが不十分になりがち
- テカリが気になるからと過剰に洗顔すると乾燥を招き、逆にシミができやすい状態になる
これらの要因が重なることで、おでこは他の部位と比べてシミが発生しやすい状態になります。
おでこのシミの種類

おでこに現れるシミにはいくつかのタイプがあり、発生の仕組みや原因は大きく異なるため、正しく種類を把握することが治療選びの第一歩になります。ここでは、おでこにできやすい代表的な3種類のシミについて解説します。
老人性色素斑
老人性色素斑は、長期的に受けた紫外線ダメージが肌に蓄積することで生じる濃い茶色のシミです。若い頃は目立たなくても、加齢によりメラニンの排出力が低下すると、過去の日焼けの影響が表面化しやすくなります。おでこは1年を通して紫外線にさらされやすい部位のため、顔の中でも特に出やすい傾向があります。
初期は小さな色素斑ですが、対策をしないまま放置すると徐々に輪郭がはっきりし、大きく濃くなることがあります。また、乾燥や摩擦が重なると悪化しやすく、盛り上がりを伴う場合は脂漏性角化症へと変化している可能性も考えられます。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、肌に炎症が起きた後、その部分にメラニンが残ってしまうことで生じるシミです。おでこは汗をかきやすく、肌荒れやニキビが起こりやすい部位のため、炎症の影響が残るケースも少なくありません。特に、ニキビの炎症が強かったり、触る・つぶすなどの刺激を加えたりすると、色素沈着が長引く原因になります。
また、ヘアアイロンの熱、強い摩擦、前髪の刺激など日常的な微小炎症も、おでこにシミを残しやすくします。自然と薄くなる例もありますが、ダメージが深い場合は色が長期間残り、セルフケアだけでは改善が難しいことがあります。
肝斑
肝斑は、ホルモンバランスの影響が関わっているといわれるシミで、薄い茶色が広がるように出現するのが特徴です。おでこにも見られますが、頬骨の上や目の周りに左右対称で現れることが多く、境界がぼんやりしているのが典型的なパターンです。妊娠・出産の時期や更年期、ピルの使用など、女性ホルモンが変動するタイミングで現れたり濃くなったりする傾向があります。紫外線や摩擦によって悪化しやすいため、日常でのケアが欠かせません。
肝斑は他のシミとは治療方法が大きく異なる場合があり、誤ったケアによって濃くなることもあるため、医療機関での診断が重要です。
おでこにシミができた時の対処法

おでこにシミが現れた場合、適切なケアを行うことで進行を抑え、悪化を防ぐことができます。間違ったセルフケアは色素沈着を深めてしまうこともあるため、日常の行動やスキンケアを丁寧に見直すことが大切です。
ここでは、自宅で意識できる対処法と、医療機関に相談すべきケースをご紹介します。
むやみに触らない
シミが気になると、無意識のうちに触ってしまうことがあります。しかし、肌に繰り返し刺激を与えると、炎症が起こりやすくなり、メラニン生成がさらに活発化してしまいます。
手指には雑菌や汚れが付着しているため、触れるほど肌トラブルの原因になりやすく、おでこの色素沈着を濃くしてしまうこともあります。スキンケアの際もこすらず、優しく肌に触れることを意識しましょう。
刺激の強い洗顔料を避ける
皮脂が出やすいおでこは、強い洗浄力の洗顔料でさっぱりさせたくなるという方もいるかもしれません。しかし、洗いすぎは必要な皮脂まで取り除き、肌のうるおいを奪ってしまいます。その結果、バリア機能が弱まり、紫外線や摩擦の刺激を受けやすくなるため、シミが目立ちやすくなりがちです。
洗顔料は、肌への負担が少ないマイルドなタイプを選びましょう。また、洗った後はしっかりと保湿することで、肌の健やかな状態を維持しやすくなります。
前髪がおでこにかからないようにする
前髪が肌に触れている状態が続くと、摩擦やスタイリング剤の付着により、慢性的な刺激となりシミの悪化につながることがあります。特におでこは汗をかきやすい部位で、刺激が重なると炎症後色素沈着を起こしやすくなります。普段から前髪をピンで留める、ヘアスタイルを調整するなど、肌に触れない工夫をするとよいでしょう。
また、前髪に使用したスタイリング剤が肌に触れると肌トラブルの原因になるため、顔まわりのヘアセットには注意が必要です。
医師に相談する
シミの種類は見た目が似ており、自分で正確に判断するのは困難です。また、急に増えた、輪郭が不規則、色が濃く変化しているなどの変化がある場合は、別の皮膚疾患が隠れている可能性もゼロではありません。
自己判断でケアを続けると悪化するケースもあるため、気になる変化があれば早めに皮膚科を受診しましょう。皮膚科で専門医による診断を受けることで、適切な治療やケア方法が明確になります。
おでこのシミを予防する方法

おでこのシミは、日々の生活習慣やスキンケアの積み重ねによって改善できる場合があります。ここでは、日常で取り入れやすいおでこのシミの予防法を紹介します。
生活習慣の改善
規則正しい生活は、肌のターンオーバーを整え、メラニンの排出を促すため、シミ予防に欠かせません。質の良い睡眠をとることで肌の回復が進み、ストレスを溜めないことも肌状態の安定につながります。寝る前のスマートフォン使用を控え、軽い運動やぬるめの入浴で体をリラックスさせるのも効果的です。毎日のリズムを整えることで、肌本来の働きをサポートできます。
肌に合ったスキンケア製品
おでこは皮脂が多い一方で、刺激に弱い部位でもあります。洗浄力が強すぎる洗顔料は必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を招きシミができやすくなります。肌に合ったマイルドな洗顔料を使い、しっかり泡立てて優しく洗いましょう。
洗顔後は保湿を行い、肌のバリア機能を保つことが大切です。スキンケアは刺激を与えないことを第一に選ぶと、肌を健やかに保ちやすくなります。
栄養バランスのとれた食事
シミの予防には、体の内側からのケアも重要です。ビタミンCやビタミンE、βカロテンは紫外線ダメージから肌を守り、メラニン生成を抑える働きがあります。タンパク質や脂質なども肌の再生に欠かせないため、さまざまな食材をバランスよく取り入れましょう。日頃の食事を整えることで、肌の回復力が高まりやすくなります。
紫外線対策
おでこは日光を直接浴びやすいため、日常的にこまめな紫外線対策が必要です。日焼け止めはSPFやPAの数値を用途に合わせて選び、外出前にしっかり塗布しましょう。汗や皮脂で落ちやすいため、数時間ごとの塗り直しが効果を保つポイントです。さらに、帽子や日傘、サングラスなどを併用すると紫外線の影響を減らせます。
市販薬でのセルフケア
ドラッグストアには、シミ予防に役立つ成分を含む外用薬やサプリメントが多く販売されています。ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などが配合された製品は、日常的なケアに取り入れやすく、シミの悪化を防ぐのに役立ちます。
ただし、市販薬は予防を目的としているものが多く、既に濃くなっているシミを短期間で改善するのは難しい場合があります。必要に応じて医療機関での治療も検討しましょう。
おでこのシミが改善しない場合の治療法

生活習慣の見直しやスキンケアを続けてもシミが薄くならない場合は、医療機関での治療が選択肢になります。美容皮膚科などの医療機関では、光治療やレーザー治療、ドクターズコスメなど、状態に合わせて複数の治療法を組み合わせることで、効果的なケアが可能です。
BBL光治療
BBL(ブロードバンドライト)は、シミやそばかす、赤みなど複数の肌悩みにアプローチできる光治療です。広範囲に光を照射し、肌のターンオーバーを促すことで、シミの原因となるメラニンの排出をサポートします。
施術中の痛みは軽いことが多く、ダウンタイムもほとんどないため、日常生活に負担をかけずに治療を進められるのが特徴です。施術直後からメイクが可能で、治療を周囲に知られたくない場合にも適しています。紫外線ダメージを受けやすいおでこにも選ばれやすく、忙しい方でも続けやすい治療法です。
レーザー治療
おでこのシミに効果的な治療法として、以下のようなレーザー治療があります。
- ディスカバリーピコプラス
- 3種類の波長と複数の照射モードを使い分けることで、シミ・肝斑・毛穴など幅広い悩みに対応できる高性能ピコレーザー
- トライビームPREMIUM
- 532nm・1064nmのレーザーやロングパルスなど、複数のモードを使い分けることで浅いシミから深いシミまで対応するレーザー治療機器
どの治療法が合っているかは、クリニックでのカウンセリングで医師が判断します。信頼できるクリニックで自身の悩みをしっかりと相談することをおすすめします。
ドクターズコスメ
治療後の肌を整え、再発や悪化を防ぐために、医療機関で取り扱うドクターズコスメを併用する方法も効果的です。美白成分(ビタミンC、トラネキサム酸、ナイアシンアミドなど)や、バリア機能を整える保湿成分が配合された製品は、シミ治療と相性が良く、肌の回復をサポートします。
自宅で継続できるケアとして取り入れやすく、レーザー治療の効果を持続させたい方にもおすすめです。
まとめ
おでこのシミは、紫外線だけでなく、摩擦、前髪の刺激、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が重なって生じます。また、老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着など、シミの種類によって適切な治療法は大きく異なります。
セルフケアで改善が見込めるケースもありますが、おでこのシミがなかなか薄くならない、同じ場所に繰り返しできる、広がってきたという場合は、早めに医療機関へご相談ください。BBL光治療やレーザー治療、医療用スキンケア(ドクターズコスメ)など、専門的なアプローチにより、おでこのシミ改善を効果的にサポートできます。
『ふじもと皮フ科クリニック』では、皮膚科専門医として20年以上のキャリアを持った院長と専門知識が豊富なスタッフが、患者さんのお悩みをじっくりカウンセリングし、治療プランを提案します。おでこのシミが気になっている方は、お気軽にご相談ください。


