2026年2月17日


顔の印象は、年齢の積み重ねや日々の習慣によって、少しずつ変化していくものです。頬の位置や輪郭の緩みを感じ始めると、ケアを見直すきっかけにもなります。この記事では、たるみの理由や改善のためのセルフケア、美容医療について詳しく解説します。顔のたるみが気になる方、特徴やケア方法について知りたい方は、参考にしてください。
顔のたるみの主な原因

顔のたるみは、肌の弾力だけでなく、内部の構造や生活習慣など、複数の要素が重なって起こります。ここでは、代表的な原因と仕組みについて、解説します。
肌の弾力が失われる
肌の弾力が低下すると、頬が下向きに見えたり、輪郭がぼやけたりしやすくなります。
皮膚の内部にはコラーゲンやエラスチンが存在し、肌のハリを支える土台として働きます。年齢とともに量が減少し、組織の密度が下がると、支える力が徐々に弱まってくる仕組みです。加齢や紫外線の影響でコラーゲンやエラスチンが減少する場合もあり、肌全体のしなやかさが低下することにもつながります。
表情筋の衰え
表情筋は、目元や口元、頬などの細かい動きを支え、顔の立体感を保っています。
加齢や生活習慣により筋肉の動きが弱まると、皮膚を引き上げる力が低下して、輪郭が下がるような印象になります。日常の会話や食事だけでは動く部分が限られるため、表情を大きく使う機会を意識的に作ることが大切です。
皮下脂肪の減少
皮下脂肪は、肌を内側から支えるクッションのような働きをもち、顔の丸みを形成しています。
加齢によって脂肪の量が少しずつ減少したり、配置が変化したりすると、顔の下部の影が濃くなったように見えて、たるみが強調されます。頬上部のボリュームが減ると、フェイスラインとの高低差が目立つことも少なくありません。
支えの低下
顔の内部には、皮膚や脂肪を位置づける支持靭帯や結合組織があり、顔立ちを保つ役割を担っています。これらの組織が年齢とともに柔軟性を失うと、肌や脂肪を固定する力が弱くなり、重力の影響を受けやすい状態になります。
支持靭帯の緩みは、頬の位置が下がったり、輪郭が曖昧に見えたりする原因です。また、加齢によって骨の量が減少することで、顔の骨格がわずかに縮む変化が起こるとも報告されています。
生活習慣
生活習慣はたるみの進行にも影響し、毎日の積み重ねが肌の調子を左右します。顔のたるみに関係しやすい生活習慣は、以下の通りです。
- 睡眠不足
- スマートフォンを見る姿勢
- 食生活
- 紫外線
- ストレス
- 喫煙習慣
- 表情のクセなど
小さなことですが、複数の要因が重なって肌に影響を及ぼしていきます。これらの習慣に当てはまる方は、ひとつずつ見直してみましょう。
顔のたるみ|年齢別の特徴

顔のたるみは年齢によって現れ方が異なり、気をつけるポイントも世代ごとに違います。肌の質感や筋肉の働き、骨格の変化などが組み合わさるため、それぞれの年代の特徴を理解しておきましょう。
20代
20代は、肌の代謝が比較的安定していて、頬や輪郭に大きな変化を感じにくい時期です。ただし、生活習慣の影響は積み重なるため、表情のクセや紫外線を浴び続けていると、目元やフェイスラインの動きに小さな変化が出てきます。スマートフォンを見る、デスクワークなどでうつむく姿勢が長い方は、頭が前へ出る傾向があり、あご周りの印象に影響する場合があります。
この年代は将来の変化を緩やかにするために、予防を重視して紫外線対策や保湿などの基本のケアを整えるとよいでしょう。美容施術を受ける場合は、将来のたるみ防止や肌質改善が主になることが多く、肌年齢に合わせて出力を調整して行います。
30代
30代に入ると、肌の回復が少しずつゆっくりになり、頬の位置がわずかに下がったように感じる方もいます。鏡を見て疲れているように見えたり、フェイスラインが気になったりと、変化を感じ始める時期でもあります。乾燥によるハリや弾力不足や、笑ったときの表情が戻りにくいと感じるなどは、たるみのサインかもしれません。
30代はたるみの予防を意識し始め、保湿の強化やマッサージなどを取り入れ、変化に備えていきましょう。過度な施術よりは、軽い出力で肌を整える照射系の施術や、初期のたるみを意識した微調整をする時期です。
40代
40代は、顔の内部がゆっくりと変化し、輪郭の印象が揺らぎやすくなる年代です。肌の弾力を支える線維が変化し、表情筋の働きにも差が出やすい時期のため、頬の位置やフェイスラインにゆるみを感じる方もいます。皮下脂肪の配置も少しずつ変わり、頬上部のボリュームが減ってくることもあります。
40代は、変化に向き合い、負担を減らすケアを意識することがポイントです。ハリの回復や引き締めケアを中心に、生活習慣の見直しも行いましょう。本格的にたるみへのアプローチを考え始め、美容施術を受ける方も増えてきます。
50代以降
50代以降は、肌や筋肉、脂肪、骨などが同時に変わっていき、たるみを自覚する時期です。弾力や表情筋などの衰え、皮膚や脂肪の変化、骨の減少などにより、顔全体だけでなく細かいパーツの印象にも影響してきます。
この年代は、肌表面だけでなく、SMAS層や脂肪層といった深い部分の変化も大きくなってきます。日常のケアも、保湿や紫外線対策を行い、乾燥を避ける環境づくりを継続しましょう。50代では、より深い層にアプローチできるインモードや医療HIFUが検討されることも多いです。
顔のたるみ改善|セルフケア

毎日のケアは、肌の状態を整えるためにも欠かせません。ここでは、自宅で取り入れやすいセルフケアについて解説します。
表情筋エクササイズ
表情筋は、顔の立体感や輪郭の印象を支える重要なパーツです。軽いエクササイズを日常に加えると筋肉を動かす機会が増え、表情の滑らかさにつながります。
- スマイルリフト
- 口角をゆっくり引き上げ、5~7秒キープする
- ほうれい線ストレッチ
- 口を「う」の形にして頬の内側を軽く押し広げる
- 目元の開閉トレーニング
- ゆっくりまばたきを繰り返し、眼輪筋を刺激する
動きの左右差や固まりやすい部位がわかりやすくなるため、鏡を見ながら行うとよいでしょう。毎日の積み重ねにより、こわばりが和らぎ、自然な表情が生まれることにもつながります。
スキンケア
スキンケアは、たるみ対策の土台であり、肌表面の状態を整える役割があります。
乾燥が続くと肌が硬くなり、影になって見えることもあるため、日々の保湿は欠かせません。洗顔後は化粧水を馴染ませ、乳液やクリームで水分を留めると、表面の柔らかさが保たれて、摩擦による刺激も減らせます。気温や湿度の変化に合わせて、乾燥対策と保湿を重視した製品を選びましょう。
紫外線対策
紫外線は、肌の奥にあるコラーゲンへ影響を与える外的刺激で、長い期間蓄積されることで、たるみにつながる場合があります。朝のスキンケア後に日焼け止めを取り入れ、顔全体にムラなく塗りましょう。
頬や鼻筋、額、フェイスラインは光を受けやすいため、丁寧に重ねてください。家の中でも気を抜かず、生活リズムに関係なく日焼け止めを塗る習慣をつけることが大切です。外出の際は、帽子やサングラス、日傘といったUVケアグッズを活用し、対策しましょう。季節や天候に関わらず紫外線は降り注ぐため、一年を通して紫外線対策が必要です。
生活習慣の改善
生活習慣は、肌の調子やたるみの進行に影響するため、改善を意識しましょう。睡眠や食事、喫煙、姿勢といった日常の行動は、肌の状態を左右します。十分な睡眠で肌の回復に必要な時間を確保し、バランスのよい食事を心がけてください。
喫煙は血管収縮により必要な酸素や栄養が身体に行き渡りにくくなり、ターンオーバーに影響する可能性があります。また、長時間のうつむき姿勢は、フェイスラインのたるみが強調される原因になることがあるため、スマートフォンや読書の時間を調整しましょう。
マッサージ・リンパケア
マッサージやリンパケアは、老廃物の巡りを整え、顔周りのこわばりを緩めて表情の動きの改善を目指す方法です。保湿アイテムで摩擦を少なくしながら、優しく肌を押しすぎない範囲で行うことが大切です。
こめかみからフェイスライン、あご下は、筋肉の緊張が溜まりやすい部分です。手のひら全体を使って、軽く滑らせるように動かすと、こわばりが和らぎます。耳の下から鎖骨へ向けてのマッサージは、リンパの巡りを整える効果が期待できます。入浴後に肌が温まっているときに行うと、動きがスムーズになりますが、強く押しすぎないように注意しましょう。長時間強く行う必要はなく、毎日数分を継続することが重要です。
顔のたるみ改善|美容医療

セルフケアだけでは変化を実感しにくい場合、美容医療を検討するのも選択肢のひとつです。たるみの程度や気になる部位、ライフスタイルによって適した施術が異なるため、医師と相談しながら選びましょう。
インモード
インモードは、高周波(RF)エネルギーを肌へ届け、熱によって皮膚の土台へアプローチして、収縮を促し顔全体の引き締まりをサポートする施術です。ハンドピースを肌に当てて加熱し、温度を一定範囲に保ちながら照射する方法です。フェイスラインのもたつきや頬のたるみ、肌表面のハリ不足を整える目的で使用されます。
施術中は温感があり、部位によっては少し刺激を感じることがありますが、ほとんどの場合は温かいマッサージのような感覚とされます。
ダウンタイムは短く、個人差がありますが、赤みや軽いほてりが数時間残る程度で、メイクも可能なクリニックが多いです。
まれにむくみが数日続く場合もあるため、気になる症状があるときは医師に相談しましょう。
施術直後ではなく、約1〜2か月後にフェイスラインの変化を実感し始める方が多い傾向にあります。
医療HIFU
医療HIFUは、高密度焦点式超音波(HIFU)を使用し、真皮深層~SMAS層へ集中的にエネルギーを届ける施術です。超音波が一点に集まり、内部にピンポイントの熱変性を起こすことで、フェイスラインのたるみや頬の下垂を支える目的で使用されます。
施術中は軽い痛みを感じる場合がありますが、ダウンタイムは短く、赤みや軽度のむくみが約1~3日残るくらいです。ただし、個人差はありますが、皮膚が薄い方は内出血が起こることもあります。照射から数週間かけて段階的に効果が現れることが多く、約2~3か月後がピークとされています。
スキンタイト
スキンタイトは、赤外線(IR)を利用して皮膚の浅い層~中層を加熱する施術です。熱によってコラーゲン繊維に働きかけ、ハリ感の低下や軽度のたるみが気になる方に向いています。
照射時は温かさを感じ、急激な痛みが生じにくいとされています。ダウンタイムは比較的短く、赤みが数時間程度で落ち着くのが一般的です。熱刺激によってほてりが出る場合もありますが、通常は長く持続することは少ないです。約3〜4週間ごとに、複数回続けることで効果を実感する方が多い方法です。
レーザー治療
レーザー治療は、波長の違いで肌に届く深さが変わり、目的によって機種を使い分けます。たるみ単独を大きく引き上げるよりは、肌表面の引き締まりや質感の調整に取り入れられることが多い方法です。
フラクショナルCO2レーザーは、肌表面に細かな熱変性を起こし、再生を促す目的で使われ、表面のハリ不足やざらつきが気になる方に適しています。ピコレーザーやQスイッチレーザーのように、深い層へ届くタイプが用いられるケースもあります。ダウンタイムは機種によって異なるため、事前に医師に確認しておきましょう。回復までの期間も違い、目的とライフスタイルのバランスを考慮して、機種を選択するのが重要です。
その他の美容治療
たるみ治療には、他にもさまざまな方法があり、目的や肌の状態などにより適した治療が異なります。
| 施術名 | 目的・方法 | ダウンタイム |
|---|---|---|
| 糸リフト (スレッドリフト) |
皮下に糸を挿入し、物理的なリフトアップと組織反応を利用する | 腫れ・内出血など 数日~1週間程度 |
| ヒアルロン酸注入 | 注入部位のボリュームを補って輪郭を補正する | 腫れ・赤みなど 当日~数日 |
| ボトックス | 表情筋の働きを調整して筋肉の緊張を和らげる | 針跡の赤み 当日~数日 |
どの治療が適しているかは、たるみの種類によっても違い、自己判断は難しいため、医師の診断が必要です。カウンセリングで医師とよく話し合い、ダウンタイムや施術頻度なども含めて、自分に合った方法を選択しましょう。
※当院では糸リフト(スレッドリフト)・ヒアルロン酸注入・ボトックスの施術は行っておりません。
まとめ
顔のたるみは、肌の弾力低下や筋肉の動きの変化、脂肪や骨格の影響など、複数の要因が重なって起こります。変化を緩やかにするためにも、日常のセルフケアを丁寧に行い肌の状態を整えることが大切です。美容医療を組み合わせることで対処法にも幅が出るため、たるみが気になるときは医師に相談してみましょう。
ふじもと皮フ科クリニックは、メスを使用しないたるみ治療を行っております。インモード(MiniFX+Forma)や医療HIFU(リフテラV)、スキンタイトなどの機器を用い、それぞれの症状に合わせて適した治療をご提案いたします。顔のたるみにお悩みの方、どの治療がいいのか迷っている方は、ふじもと皮フ科クリニックへご相談ください。


