帯状疱疹
帯状疱疹
帯状疱疹とは

体の左右いずれかにピリピリとした痛みとともに赤み、水ぶくれが帯状にでてくる病気です。帯状に水ぶくれがでてくることから帯状疱疹と名付けられたとされています。幼少時にかかった水ぼうそうのウイルスが体に潜伏し、疲れたり体力が弱ったりした場合に発症します。発疹はいずれ治癒しますが、人によって帯状疱疹後の神経痛で悩まされることがあります。
原因
水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化です。つまり、はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると水ぼうそう(水痘)として発症しますが、その際に神経内にウイルスが住み着きます。その後加齢、疲労、体力低下や免疫力低下などが引き金となり、ウイルスが再度増殖し神経に沿って活動することで症状を生じます。
治療法
抗ウイルス剤が主体です。発症早期に投与することでウイルスの増殖が抑えられる結果、症状や疼痛を抑制し、治癒するまでの期間が短くなるだけでなく帯状疱疹後神経痛を抑制することができます。抗ウイルス剤内服薬は、開発当初は1日5回内服するもの(商品名:ゾビラックス)でしたが、その後1日3回内服(商品名:バルトレックス、ファムビル)となり、現在では1日1回の服用ですみ、より副作用の少ないもの(商品名:アメナリーフ)が利用できるようになっています。
また、帯状疱疹で一番問題となるのは後遺症である帯状疱疹後神経痛ですが、これに対しては消炎鎮痛剤や神経障害性疼痛治療薬やオピオイド鎮痛薬も使用されることもあります。
注意点
抗ヘルペスウイルス薬は効果が発現するまでに2日程度かかるとされています。したがって服用を開始しても病変が広がることがありますが、そこで治療を中止せずに継続するとピークを超えて快方に向かいます。
疲労やストレスが発症の要因となるため、発症後は安静にし静養に努めることが望ましいと考えられます。
よくある質問
Q:他の人にうつりますか?
A:帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性があります。
Q:お風呂に入ってもいいですか?
A:患部が冷えると痛みが増すため、冷やさないためにお風呂であたたまるのは痛み対策として良いと考えられます。できるだけ温めて血行をよくしましょう。