Q1. 巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)はどう違うのですか?
A. 「巻き爪」は爪全体が丸くカーブしている状態で、痛みがないこともあります。
「陥入爪」は爪の角が皮膚に食い込んで炎症や痛みを起こしている状態です。
見た目が似ていても、原因や治療方法が少し異なるため、皮膚科専門医による診断が大切です。
巻き爪
一般に「巻き爪」と言われるものには、実はいくつかの種類があります。
巻き爪:たわんだり湾曲した爪で痛みがないこともある状態。
陥入爪:爪の端が皮膚に刺さって炎症や痛みを起こす状態。
さらに、外傷や感染によって厚くなった爪(爪甲鉤弯症、白癬感染による角質増殖など)も含め、広く巻き爪と呼ばれることがあります。
主な原因は以下の通りです:
靴が合っていない:先端が狭い靴やハイヒールなどにより、爪に過剰な圧力がかかることが多いです。
爪の切り方:爪の角を深く切りすぎたり、丸く整えて切ることで、周囲の皮膚に食い込みやすくなります。
その他にも、遺伝的要因や歩き方、靴下による圧迫なども関係します。
正しい爪の切り方:まっすぐ切り、角を丸めすぎないようにします。
靴の見直し:幅が広く、圧迫のない靴を選びましょう。
自宅での処置:温水に足をつけ、鎮静・感染予防に役立てます。抗菌軟膏や消毒(過酸化水素、ヨード)も有効です。
市販のワイヤー矯正や補正クリップなど、爪の湾曲を少しずつ修正する道具も利用できます。
ペディグラスという矯正器具は、矯正力が強く、見た目が良い・スポーツをしても外れにくい点から、多くの施設でも使われています。
ワイヤー矯正法:超弾性ワイヤーなどを使い、1~2か月ごとに装着・交換します。軽度では1回で改善することも。
B/Sスパンゲ法:ドイツ発の切らない矯正法として最新の選択肢。痛みが少なく形を整えやすい方法です。
VHOワイヤー矯正:ワイヤーを爪に装着して形を矯正する、侵襲が少ない方法。
フェノール法:保険適応もあり、爪母(爪の根元)を一部処理する手術法です。短時間で外来対応可能で、術後の痛みや再発が少ないとされています。ただし合併症を残すリスクがあります。
手術(楔状切除術):再発や重症例では、麻酔下で爪の一部を切除し疼痛を緩和します。
A. 「巻き爪」は爪全体が丸くカーブしている状態で、痛みがないこともあります。
「陥入爪」は爪の角が皮膚に食い込んで炎症や痛みを起こしている状態です。
見た目が似ていても、原因や治療方法が少し異なるため、皮膚科専門医による診断が大切です。
A. 軽い場合は、次のようなセルフケアで改善することもあります。
ただし、すでに赤く腫れていたり、膿が出たりしている場合は感染を伴っている可能性があるため受診が必要です。
A. ペディグラスは、特殊な透明プレートを爪の表面に接着し、少しずつ爪のカーブを広げていく矯正法です。
見た目が自然で、スポーツや入浴もできます。
A. 矯正具(ペディグラス)は保険適用外ですが、手術的治療(楔状切除術、フェノール法など)は保険が適用されます。
症状や治療内容によって異なりますので、診察時に詳しくご案内します。
A. 以下の点に気をつけましょう
また、再発しやすい方は、爪の形や歩き方の癖が関係していることもあるため、医師のアドバイスに基づいて定期的なケアを続けましょう。
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