2026年2月03日


顔がすぐ赤くなってしまう、メイクで隠していても夕方には赤みが浮いてくるなど、赤ら顔に長年悩まされている方は少なくありません。「できれば即効で治したい」と思うのは当然のことです。
しかし、赤ら顔と一口にいっても原因はさまざまで、適切な治療法は人によって異なります。
この記事では、赤ら顔の種類や原因、そして赤ら顔を治すために即効性が期待できる治療を中心に、セルフケアや注意点まで分かりやすく解説します。短期間で改善したい方も、まずはご自身の赤ら顔のタイプを知ることが大切です。
赤ら顔を治すために知っておきたいこと

赤ら顔を早く治すためには、「そもそも赤みがなぜ生じるのか」「どのタイプの赤ら顔なのか」を正しく理解することが欠かせません。赤ら顔は見た目の悩みとして捉えられがちですが、皮膚の血管・バリア機能・炎症反応など、体のさまざまな要素が複雑に関わって起こります。
そのため、同じような赤みに見えても、原因が違えば治すためのアプローチも全く異なります。ここでは、即効性のある治療を選ぶためにも、まずは赤ら顔を治すために知っておきたい基本的なことを紹介します。
赤ら顔とは?即効で治す方法はある?
赤ら顔とは、顔の毛細血管が通常よりも拡張したり、皮膚の炎症が続いたりすることで、頬や鼻・額などが赤く見える状態を指します。多くの場合、血管の反応性や皮膚のバリア機能の低下が関係しており、気温差や刺激、ストレスなどさまざまな要因で悪化します。
「即効で治したい」と考える方は多いですが、赤ら顔は原因によって改善スピードが大きく変わります。つまり、赤ら顔をなるべく早めに治すには、自分の赤ら顔がどのタイプかを見極め、適した治療を選ぶことが重要です。自己診断では原因を見つけるのが難しいため、医療機関やクリニックに相談し、診断を受けましょう。
赤ら顔の種類
赤ら顔といっても、症状の出方や背景にある原因は人によって異なります。主な赤ら顔のタイプは次のとおりです。
- 一時的に赤くなるタイプ
- 緊張・運動・気温差など、一時的な刺激に反応して赤くなる。通常は時間とともに元に戻るが、反応が強すぎる場合は治療の対象になることもある
- 持続して赤みが続くタイプ
- 常に頬や鼻周りが赤く見えるタイプで、酒さや脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患が背景にある場合がある。適切な治療を行うことで、赤みの軽減が期待できる
- 血管が透けて見えるタイプ
- 毛細血管が拡張して皮膚表面に見える。酒さや肌のダメージが原因とされ、レーザー治療などが効果的とされている
- 炎症による赤ら顔
- ニキビ・湿疹・アレルギー反応など、皮膚の炎症によって生じる赤み。原因となる疾患の治療が優先される
- 混合型
- 複数のタイプが重なっているケースで、多く見られる。血管の拡張と炎症が同時に起きている場合などがあり、自己判断では見分けがつきにくい
自分がどの赤ら顔のタイプかがわかることで、どんなケアや治療が必要か明確になり、改善までの道のりが短くなりやすいです。
赤ら顔の原因とは?

赤ら顔は、皮膚の炎症や血管の反応性、生活習慣など、複数の要因が組み合わさって生じる症状です。ここでは、代表的な原因をタイプ別に整理し、赤ら顔が起こるメカニズムを分かりやすく解説します。
酒さ(しゅさ、ロゼーシャ)
酒さは、顔の中心部に慢性的な赤みやほてりが続く疾患で、赤ら顔の原因として多くみられます。
症状が進むと、細かい血管が網目状に見えたり、ニキビに似たブツブツが出現したり鼻が赤く腫れたりすることもあります。酒さの明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、体質だけでなく、皮膚に常在する微生物のバランス、免疫反応の変化、遺伝的な要因が関連していると考えられています。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い部位に起こる慢性炎症で、赤みとともに皮膚の粉ふきやかゆみを伴うことが特徴です。
鼻周りや眉間、口周りは特に症状が出やすく、赤ら顔として認識されやすい部分でもあります。皮脂と汗のバランスが乱れたり、季節の変わり目で肌の状態が不安定になると悪化するため、赤みが良くなったり悪くなったりを繰り返す場合が多いのも特徴です。
毛細血管拡張症
毛細血管拡張症は、皮膚の浅いところにある細い血管が広がり、赤い線のように透けて見える状態です。
色白の方や皮膚が薄い方に多く見られ、頬や鼻の脇に左右対称に出ることが多い傾向があります。
長年の紫外線ダメージや加齢によって血管の弾力が低下すると、赤みが戻りにくくなり、常に顔が赤く見えてしまいます。メイクで隠しても透けて見えやすいため、悩みになることの多いタイプです。
ニキビ・ニキビ跡
ニキビの炎症が強いと、周囲の血流が増えて赤みが目立つようになります。
炎症が治った後でも、毛細血管がしばらく拡張したまま残る炎症後紅斑として赤みだけが続くことがあります。特に繰り返し同じ場所にニキビができる場合は、赤みが慢性化しやすく、スキンケアだけでは改善が難しいケースも少なくありません。
敏感肌・アトピー性皮膚炎
バリア機能が弱い敏感肌やアトピー性皮膚炎では、ちょっとした刺激でも赤みが出やすくなります。乾燥、摩擦、気温差、化粧品の成分など、日常的な刺激が引き金となり、炎症が続くことで赤ら顔につながります。
生活習慣・環境要因・その他
赤ら顔は、以下のような日常の習慣や環境などによって悪化することがあります。
- アルコール摂取
- 血管が一時的に広がり、赤みが強く出やすい
- 辛味のある食品
- 血管を刺激し、ほてりや赤みを引き起こす
- サウナ・熱いお風呂
- 急激な温度変化が血管に負担をかける
- 紫外線
- 肌の炎症と血管拡張を招く
- 過度な洗顔・擦る
- バリア機能の低下を加速
- 睡眠不足やストレス
- 自律神経の乱れから赤みが出やすくなる
- コンプレックスによるもの
- 客観的には赤くないが本人は赤いと思い込んでしまう
- 毛孔性角化症
- 毛穴を中心に小さな発疹ができる皮膚疾患により頬が赤くなる
- 誘因のない赤み
- 体質の可能性もあるため、一度受診が望ましい
生活習慣や環境要因は見落とされがちですが、赤ら顔を改善するうえで非常に重要なポイントです。
赤ら顔の治療法

赤ら顔は原因によって適した治療が異なるため、まず医師の診察で状態を見極めることが大切です。セルフケアで改善しない場合や、早く赤みを改善したい場合は、専門的な医療機関での治療が有効です。ここでは代表的な治療方法をご紹介します。
レーザー治療
レーザー治療は、赤ら顔の治療法として効果的で、拡張した血管や炎症反応に直接アプローチできるのが特徴です。
当院では、赤ら顔やニキビ跡などの赤みの改善にVビームプリマを導入しています。Vビームは、血液中のヘモグロビンに反応する波長(595nm)を用いたレーザーで、赤みの原因となる余分な血管や炎症部位にピンポイントで作用します。Vビームプリマには以下のような特徴があります。
- 血管を選択的に加熱し、赤みの軽減につながる
- 冷却機能が備わっており、痛みや表皮へのダメージを抑えられる
- 酒さ、毛細血管拡張症、赤ニキビ・ニキビ跡の赤みに適応
施術回数は2〜4週おきに5〜10回程度が目安で、施術後に赤みや軽い腫れが出ることがありますが、一般的に数日で落ち着きます。赤ら顔は基本的に自費治療ですが、単純性血管腫・乳児血管腫など、一部の血管病変は保険適用となるため、まずは診察で確認しましょう。
BBL光治療
BBLは、幅広い波長の光を用いる光治療で、レーザーよりも刺激が少なく、ダウンタイムがほとんどないのが特徴です。赤みだけでなく、シミ・くすみ・毛穴・ニキビなど複数の悩みを同時に改善できるため、美肌治療としても人気があります。
BBL光治療の特徴は以下のようなものがあります。
- 赤ら顔の原因となる毛細血管に作用し、赤みを抑える
- シミ・そばかすなどの色素にも反応し、肌全体の色むらを改善
- コラーゲン産生が促され、毛穴や軽いたるみのケアにも効果的
- ダウンタイムがほぼなく、日常生活に支障が出にくい
「赤みも気になるけれど、シミや肌質もまとめて改善したい」という方に特に向いています。
外用薬治療
外用薬は、酒さや慢性的な赤みを抑えるために用いられます。症状が軽度の場合や、レーザー治療との併用としても有効です。外用薬は、根本治療というより「赤みを抑えやすくするサポート薬」として利用されることが多いです。
内服薬治療
体の内側から炎症を抑える治療で、酒さによる慢性的な赤みやほてり感が強い場合に用いられます。抗生物質や漢方薬が処方されることがあり、数か月の継続が一般的です。
赤ら顔を即効で治すための注意点

赤ら顔は、スキンケアやメイクによって一時的に赤みを和らげることは可能ですが、すぐに完全に治すことは難しい症状です。特に酒さなどの疾患が背景にある場合は、自己流のケアがかえって悪化を招くこともあります。
短期間で赤みを目立たなくするには、肌への刺激を避けながら必要なケアを行うことが重要です。ここでは、即効性を期待できる対処法と、注意すべきポイントを解説します。
スキンケアの見直しをする
赤ら顔の対処としてまず取り組みたいのが、毎日のスキンケアの見直しです。肌が刺激を受け続けると赤みが長引くため、低刺激処方の保湿ケアへの切り替えが効果的です。スキンケアは以下のようなポイントを重視しましょう。
- アルコールや香料などが入っていないシンプルな製品を使う
- セラミド・ヒアルロン酸など保湿力の高い成分を意識して選ぶ
- 洗顔は肌をこすらず、ぬるま湯で短時間で行う
また、熱を持っている場合は軽い冷却が赤みを落ち着かせる助けになります。過度な摩擦や強いピーリングなどは逆効果になるため控えましょう。
治るまではメイクでカバーする
根本治療ではありませんが、外出時や急ぎで赤みを隠したいときはメイクの力を借りるのも有効です。特に、グリーン系のコントロールカラーは赤みを打ち消す効果が高く、メイク直後から肌色を均一に見せてくれます。メイクをする際には、以下のことに注意するとカバーしやすくなります。
- スキンケア→日焼け止め→グリーン下地の順に塗る
- 赤み部分は厚塗りせず、薄く均一にのばす
- 仕上げはクッションファンデやリキッドファンデがなじみやすい
ただし、メイクは一時的な対処法にすぎないため、赤ら顔の原因に合わせた治療やケアは別途必要です。
市販薬を上手に使う
赤みのタイプによっては、以下のような市販薬が改善に役立つことがあります。
- ナイアシンアミド配合のクリーム
- 炎症を落ち着かせ、バリア機能をサポート
- アゼライン酸配合製品
- ニキビや炎症があるタイプの赤みに向く
酒さなどの可能性がある場合は、市販薬のみでは不十分なことも多く、医療機関でメトロニダゾールなどの処方薬が必要になる場合もあります。市販薬に頼りすぎず、改善が乏しい場合は早めに受診しましょう。
生活習慣の改善
赤ら顔は日常生活のちょっとした習慣がきっかけで悪化しやすくなります。以下のような改善のポイントを実践することで数日で効果を感じることもあるため、日常に取り入れてみましょう。
- 熱いお風呂・サウナはしばらく控える
- 室温を一定に保ち、急な寒暖差を避ける
- 睡眠不足は血管の拡張を招くため、7〜8時間の睡眠を確保
- ストレスをためないよう、深呼吸や散歩などでリラックスする
血管に負担をかける環境や行動を避けることで、赤みが落ち着きやすくなります。
食生活を見直す
食べ物は肌状態に大きく影響します。特に赤ら顔が出やすい人は、以下の食品で症状が強まることがあります。
- アルコール(特に赤ワイン)
- 辛い料理
- 熱い飲み物
- カフェインの摂りすぎ
- 揚げ物・チョコレートなど脂質が多い食品
反対に、肌の炎症を抑える成分を含む食品を意識して取り入れると、内側からのケアにつながります。
- ビタミンC(柑橘類・ブロッコリーなど)
- ビタミンE(ナッツ類・アボカドなど)
- オメガ3脂肪酸(青魚・亜麻仁油など)
さらに、1.5〜2リットルの水分補給を心がけることで、肌のバリア機能のサポートにもつながります。
紫外線対策を徹底する
紫外線は血管拡張や炎症を引き起こし、赤ら顔を悪化させる大きな要因です。即効性というより悪化させないための必須ケアとして欠かせません。
- SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを毎日使用
- 酸化亜鉛や二酸化チタンを使った紫外線散乱剤は刺激が少なくおすすめ
- 帽子・日傘・日陰の活用で紫外線を避ける
- 特に10〜14時の直射日光は要注意
紫外線対策を続けることで、赤みが増えるのを防ぎ、徐々に肌状態の安定につながります。
まとめ
赤ら顔は原因がはっきりしないことが多く、1日や2日で「即効で治す」方法はありませんが、自己判断をせず、医療機関で診断を受けることが早期改善の鍵となります。また、スキンケアや生活習慣、紫外線対策といった日々の積み重ねも、赤みの再発を防ぐ上で重要なポイントです。「赤ら顔を早く治したい」と感じたら、自己判断で対処する前に、医療機関で診断を受けることが大切です。
『ふじもと皮フ科クリニック』では、最善を追求することをモットーに、誠実で温かく患者様のために治療を行っています。患者様一人ひとりの赤ら顔のタイプに合った治療を見つけ、改善する治療を行っていますので、赤ら顔が気になっている方はぜひお気軽にご相談ください。


