2026年2月13日


医療脱毛は痛い、とのイメージをもっている方も多いかもしれません。実際は部位や肌質、使用する機器によっても痛みの程度は変わります。
この記事では、痛みが生じる仕組みや部位別の特徴、痛みを軽減するための対策などについて詳しく解説します。痛みが不安で医療脱毛を迷っている方、痛みの軽減方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
医療脱毛は本当に痛い?

医療脱毛では、痛みを感じる場面も存在しますが、その程度は人それぞれです。ここでは、痛みの理由や照射方法の違いなどについて解説します。
医療脱毛で痛みを感じることがある理由
医療脱毛で痛みを伴うのは、レーザーの熱が毛包へ届く際に反応が起こるためです。
照射エネルギーが毛に含まれるメラニンに反応して、熱により毛根や毛の組織を破壊して脱毛効果を得るというのが、医療脱毛の仕組みです。その過程で、一時的に皮膚が熱を帯びたり、軽度の刺激が出たりすることがあります。ただし、痛みの感じ方には個人差があり、体調や肌の状態、毛の太さ、施術環境など、複数の要素が関係します。
また、医療脱毛は出力の高いレーザーにより痛みを生じますが、サロン脱毛で使用する光脱毛(IPLなど)の方が痛みは感じにくいとされています。
ショット式(熱破壊式)と蓄熱式の違い
医療脱毛に使用されるレーザーには、熱破壊式と蓄熱式の2つの方式があります。
ショット式(熱破壊式)は、メラニンへ一度に高いエネルギーを届け、毛根の奥にある幹細胞(バルジ領域)や毛乳頭、毛母細胞にアプローチする方式です。バルジ領域は毛の成長を促す指令を出し、毛乳頭は成長や再生を促し、毛母細胞は毛を作る組織で、毛の成長期に関わっています。
これらの細胞に熱を加えることで細胞分裂に影響を与え、毛の成長を抑える仕組みです。照射の瞬間に強い熱が生じ、個人差はありますが、輪ゴムで弾いたような刺激を感じる方もいます。毛が太い部位では反応が強く出ることがあり、痛みを感じやすい傾向があります。
一方、蓄熱式は、広い範囲へ断続的に低出力の熱を照射し、じわじわと熱を与える方式です。発毛の指令役となるバルジ領域に、集中して熱を届ける点が特徴とされています。
バルジ領域は毛乳頭より浅い層にあり、毛の成長サイクルに関わるため、破壊されることで新しい毛が生えにくくなります。蓄熱式は、照射中は熱を感じますが、刺激が少ないと感じる方も多いです。
痛い方が効果があるわけではない
医療脱毛は、刺激や痛みを強く感じたからといって、効果が高まるわけではないと覚えておきましょう。必要以上に痛みを伴う出力設定にしても、結果が向上するとは限りません。照射の目的は、適切な深さへ十分な熱を届けることであり、不必要な刺激は肌への負担を増やすことにつながります。
痛みを強く感じた場合は、機器の変更や出力の調整、照射スピードの変更に加え、麻酔クリームの使用や冷却装置の使用など、複数の方法があります。我慢して施術を続けると、通院自体が負担になるケースも考えられるため、医師とよく相談して痛みへの対応を検討しましょう。
医療脱毛で痛みの感じ方が違うのはなぜ?

医療脱毛の痛みは、部位や毛の特徴、肌の状態によっても異なります。同じ機器を使用したとしても、人それぞれ痛みの感じ方は違ってきます。
痛みを感じやすい部位
医療脱毛で一部の部位では、痛みを強く感じる場合があります。
皮膚が薄い場所や神経が密集している部分は、レーザーの熱に反応しやすいためです。代表的な部位として、VIO・ワキ・ヒゲ(顔)などが挙げられ、これらは身体のなかでも敏感な部位です。
また、毛が太くメラニン量が多い部位はレーザーの反応が大きくなる傾向があります。皮膚の厚みも部位ごとに異なるため、同じ設定でも体感に差が出ます。
痛みを感じにくい部位
腕や脚、背中などの皮膚は厚みがあり、神経が密集していないため、比較的刺激が穏やかに感じられる傾向があります。
毛の密度もVIOやヒゲほど高くないため、レーザーの反応が強くなりすぎず、照射時の負担が軽いケースが多いです。二の腕や肩周りなど、毛が細い部位では、痛みを感じにくい方もいます。レーザーはメラニンに反応するため、毛が細い部位では熱の発生が抑えられるためです。ただし、肌が乾燥していると刺激を感じやすくなる場合があるため、施術前の保湿が大切です。
毛の太さや密度による違い
毛が太い部位ほどメラニンが多く含まれレーザーの光が集まるため、照射の瞬間に熱を感じる可能性が高いです。
VIOやヒゲは1本あたりの太さもあるため、痛みを認識しやすい一方、腕や脚など毛の密度が低い部位は、レーザーの反応が緩やかになることもあります。ただし、細い毛でも密度が高い部分では、熱が広範囲に広がり、刺激につながる場合もあります。毛の太さや深さ、密度は、照射条件の調整をして、部位ごとに設定を変えるのが一般的です。
回数によっても痛みが違う
医療脱毛は、複数回の照射を前提とする施術です。回数が進むと毛量が減り、1本あたりの反応が穏やかになるため、初回より痛みを軽く感じる場合があります。
照射を重ねることで毛が細くなってメラニン量が減り、熱の発生が抑えられるためです。肌のコンディションによっては、複数回の照射後でも体感が変わらないこともあります。乾燥や体調不良、日焼けした直後などは刺激を感じやすいため、照射日の体調も注意が必要です。
医療脱毛で痛みを感じやすい方の特徴

同じ部位の医療脱毛でも、痛みの感じ方は人それぞれ異なります。ここでは、痛みを感じやすい方の特徴について解説します。
敏感肌・乾燥肌の方
敏感肌や乾燥肌の方は、照射の熱を感じやすく、痛みが強調されることがあります。
皮膚の水分が不足すると角層が硬くなり、熱を痛みと認識してしまう状態です。特に敏感肌の方は、元々刺激に反応しやすいため、出力の調整や照射ペースの調整など、施術方法を検討する必要があります。乾燥肌の場合は、施術前に保湿を続けて肌表面を整えておくとよいでしょう。
ただし、施術直前に油分を塗りすぎるとレーザーの反応が乱れるため、医師の指示に従ったケアが大切です。
毛が太い・濃い方
毛が太い・量が多く濃い方は、照射時に生じる熱が大きくなるため、痛みが出やすい傾向があります。特に、VIOやヒゲのような毛根が深く毛も太い部位では、レーザーが反応する際に瞬間的な痛みを感じる方もいます。
体質による違いもあり、同じ部位でも個人差があるのが特徴です。毛が太い部分では、1本あたりに含まれるメラニン量が多く、光を吸収した瞬間に熱が集中する特性があります。
生理前やホルモンバランスが乱れている方
生理前やホルモンの変動で皮膚が敏感になり、普段より痛みを感じやすい方もいます。
身体のリズムが乱れると自律神経も影響を受けて、わずかな熱でも反応が大きくなることがあります。睡眠不足やストレスが続くなどの状況でも同様の反応が起こる可能性があり、痛いと感じることも多いです。生理前や体調不良がある場合は、施術のスケジュールを調整すると、身体への負担を軽減できます。
施術時の肌状態
施術当日の肌の状態も、痛みの感じ方を左右する要因です。
皮膚の水分が不足し乾燥していると照射の刺激を和らげる力が弱まり、少しの熱でも痛みが際立って感じる可能性があります。日焼けの直後はメラニン量が増えた状態で、レーザーが反応しやすくなることも影響します。また、施術前のスクラブやピーリングは、皮膚表面が薄くなり、照射時の熱が直接届きやすくなるため、避けましょう。
緊張している方
強い緊張があると、照射のたびに身体がこわばり、痛みを感じる原因になります。
不安がある状態では呼吸が浅くなり、わずかな刺激に意識が向きやすくなるため、普段よりも痛みが強調されることもあります。これらは、初めて医療脱毛を受ける方や、痛みに対して不安がある方に起こりやすい反応です。施術前に不安な点を医師に伝え、緊張をほぐす工夫をしてみましょう。
医療脱毛の痛みを軽減するための医療機関での対策

医療脱毛の痛みは、機器の種類や出力だけでなく、皮膚の状態や緊張の度合いなどによっても変化します。ここでは、医療機関で行う痛みを軽減するための対策について解説します。
麻酔クリームの使用
麻酔クリームは、照射時の痛みを軽減する目的で用いられる代表的な方法です。
痛みを感じやすい部位や体質、不安がある方は、麻酔クリームを併用することで、施術中の痛みが軽くなることがあります。麻酔クリームは施術前に塗布し、一定時間を置くことで効果が出る仕組みです。効き方には個人差があり、赤みが出る場合もあるため、カウンセリング時に使用できるかを医師とよく相談する必要があります。クリニックによって使用している麻酔の種類が異なるため、事前に確認しておきましょう。
冷却による温度コントロール
レーザー照射では、毛包の周囲に熱が生じるため、照射直後に皮膚を冷やす工程があります。
温度が上がった状態のままだと痛みにつながり、赤みやほてりが長引く可能性もあるため、施術後に冷却して皮膚を落ち着かせるのが一般的です。医療脱毛で使用されるレーザーの中には、照射面を冷却しながら進める方式の機種もあります。
皮膚表面の温度を下げた状態を保つことで、痛みの軽減につながる仕組みです。痛みに不安がある方は、施術後の冷却ケアと機種選びも重要です。
肌の状態に合わせた出力設定
肌の状態に合わせた出力設定は、痛みの感じ方を左右します。
例えば、日焼けの影響が残っている場合は普段より強く反応が出ることがあり、出力をそのままにすると負担が増える可能性があります。そのため、施術前に肌の状態を細かく確認し、出力を調整することが大切です。初回は控えめに照射し、反応を見ながら段階的に出力を上げていくこともあります。痛みの感じ方は人それぞれで、自分に合った出力を見極めることが必要です。
痛みを感じにくい機器の使用
医療脱毛では、痛みの負担を減らすために、照射方式や冷却機能を工夫したレーザー機器も使用されています。
機器ごとに熱の伝わり方が異なるため、同じ部位でも体感が変わることもあります。例えば、照射面を冷却しながら進めるタイプや、連続照射によって熱を分散させるタイプなど、冷却アプローチはさまざまです。代表的な例として、ジェントルマックスプロは、レーザー照射の前に冷却ガスを噴出する機能が搭載されています。
DCD(Dynamic Cooling Device)と呼ばれ、冷却と照射をほぼ同時に行い、熱を受けた瞬間の痛みを軽減する仕組みです。また、蓄熱式のレーザーは、比較的低いエネルギーを連続的に照射し、負担を分散する方式です。部位によっては蓄熱式が適している方もいますが、毛質や肌質、痛みなどの程度に応じて選択しましょう。
医療脱毛の痛みを軽減するためのポイント

医療脱毛は、どのような状態で施術を受けるかによっても体感が変化します。ここでは、取り入れやすい事前の工夫などについて解説します。
カウンセリングで痛みについて相談する
施術前のカウンセリングで痛みを感じやすい部位や、過去の脱毛での経験などを具体的に伝えておくと、出力設定や照射方法を調整しやすくなります。
また、肌の状態が不安定な時期や、体調に影響が出るタイミングなども共有しておくと、施術日の調整も可能です。痛みに敏感な方は、気になる点を事前に相談することで、自分に合った対応を検討しましょう。
使用する機器を確認する
医療脱毛で使用されるレーザー機器は、波長や照射方法によって痛みの感じ方に違いがあります。
レーザーはそれぞれの種類で熱の伝わり方が異なり、部位ごとの相性にも違いがあります。痛みが不安な方は、どの機器を使用するのかを事前に確認しておきましょう。照射と同時に冷却をする機器もあれば、蓄熱式のようにエネルギーを分散させる方式もあります。自分の毛質や肌質に合うタイプを選ぶことが、痛みに敏感な方には重要です。
施術前後のスキンケアを徹底する
乾燥した状態の肌は刺激を受けやすく、照射時の痛みを強く感じる原因になります。
施術前から保湿を丁寧に行い、水分を含んだ柔らかな肌に近づけておくことで、痛みを軽減しやすくなります。また、施術後も乾燥や摩擦を避け、刺激の少ないスキンケアを選ぶことが大切です。
赤みが残る状態の皮膚は敏感なため、負担を減らせるように低刺激の成分を選びましょう。
まとめ
医療脱毛の痛みは、部位の特徴や毛質、肌の状態などによって異なります。日常のケアと医療機関での対策を組み合わせて、肌への負担を抑えながら施術を受けることが大切です。痛みの感じ方には個人差があるため、負担を抑える工夫をしながら、医師とよく相談して対応を検討しましょう。
ふじもと皮フ科クリニックの医療脱毛では肌の状態に配慮し、丁寧なカウンセリングを行っております。痛みの軽減対策では、麻酔クリーム使用の相談や、冷却装置を搭載したジェントルマックスプロを導入しております。医療脱毛の痛みが不安な方、肌が敏感で心配な方は、ふじもと皮フ科クリニックへご相談ください。


