2026年2月06日


鏡を見た瞬間、「え、なんで急にこんなに!?」と驚くほど、ニキビが一気に増えてしまった経験はありませんか?普段は落ち着いているのに、ある日突然あごや頬にニキビが大量に出てしまうと、不安になってしまいますよね。
ニキビは、ホルモンバランスや生活習慣、ストレス、季節による肌環境の変化など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。特に「急に悪化した」と感じるときは、肌の状態が大きく傾いているサインであり、早めの対処が大切です。
この記事では、ニキビが突然大量発生する主な理由から、自宅でできるケア方法、皮膚科で受けられる治療まで詳しく解説します。「なぜ急に悪化したのか分からない…」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ニキビが突然大量発生する理由

普段は落ち着いているのに、ある日を境にニキビが一気に増えてしまうことがあります。急な悪化は、単一の原因だけでなく、複数の要因が同時に起きることで肌のバランスが崩れ、毛穴が詰まりやすくなることが背景にあります。ここでは、急にニキビが増えてしまう代表的な原因について詳しく解説します。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンの変動は皮脂分泌に影響するため、ニキビの急増につながりやすい要素です。思春期、生理前、妊娠などのタイミングでは、皮脂がいつもより多く分泌され、毛穴が詰まりやすくなります。また、生活リズムの乱れによってもホルモンのバランスは崩れやすいため、突然ニキビが増えることがあります。
食生活の乱れ
脂っこい食事や砂糖の多い食品を続けて摂ると、皮脂の分泌が活発になり、毛穴詰まりの原因となります。また、野菜・たんぱく質・ビタミン類が不足すると肌の調子が乱れ、ニキビができやすい状態になってしまいます。短期間でも偏った食事が続くと、急にニキビが目立つことがあるため、日々の食習慣が肌に大きく影響します。
ストレス
ストレスは体内のホルモンバランスを変化させ、皮脂分泌を増やす働きがあります。さらに、ストレス状態が続くとターンオーバーが乱れ、古い角質が肌に残りやすくなるため、毛穴詰まりが起こりやすくなります。精神的な負担が大きい時期に、ニキビが一気に増えるのはこのためです。
睡眠不足
睡眠は肌の修復に欠かせない時間です。十分な睡眠がとれないと、肌の再生が追いつかず、角質が厚くなって毛穴が詰まりやすくなります。数日続くだけでも肌状態が急に悪化し、ニキビが増えるケースは珍しくありません。
肌の乾燥
肌が乾燥すると、うるおいを守るために皮脂が過剰に分泌されることがあります。表面は乾燥しているのに、内側で皮脂が増えると、毛穴が詰まりやすい状態になってしまいます。エアコンによる乾燥や、洗いすぎによる皮脂の取りすぎも、突然のニキビ悪化の要因となります。
紫外線
紫外線を浴びると、肌がダメージを受けて乾燥しやすくなるほか、皮脂の分泌が増えることがあります。また、紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、毛穴が炎症を起こしやすくなり、ニキビが増える原因になります。特に夏場や屋外での活動が多い時期には、急にニキビが目立つことがあるため注意が必要です。
突然ニキビが大量発生した時の対処法

急にニキビが増えると、不安になったり「いますぐ治したい」と焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、誤ったケアは症状を悪化させる原因になります。突然のニキビ増加には、生活習慣や肌の状態の変化が関係していることが多いため、まずは基本的なケアを見直すことが大切です。
ここでは、自宅でできる対処法から医療機関での相談まで、正しくニキビを落ち着かせるためのポイントをご紹介します。
正しい洗顔方法を心がける
大量にニキビが出たときこそ、肌に負担をかけない洗顔が重要になります。皮脂や汚れを落とそうとして強く擦ってしまうと、刺激が加わり炎症が悪化しやすくなるため要注意です。肌に負担をかけないように以下のポイントを守りましょう。
- たっぷりの泡で肌をなでるように洗う
- 洗顔料のすすぎ残しをなくす
- 1日2回の洗顔を目安にし、過剰な洗顔は避ける
洗顔後は、乾燥を防ぐための軽めの保湿を行い、肌の水分バランスを整えましょう。
ニキビ肌に合ったスキンケアをする
ニキビが増えているときは、普段のスキンケアが肌に合っていない可能性があります。油分の多いクリームや刺激の強い成分は、毛穴詰まりや炎症悪化の一因になることもあります。スキンケア選びのポイントは以下の通りです。
- ノンコメドジェニック処方の化粧品を選ぶ
- アルコールや香料が少ない低刺激タイプを使う
- アクネ菌の増殖を抑える成分(抗菌成分・整肌成分)が入っている製品を活用
また、クレンジングはオイルフリーのものを選び、メイクは必要最低限に抑えると肌への負担を軽減できます。
十分な睡眠をとる
睡眠中は、肌の修復を行う成長ホルモンが活発に働きます。不規則な睡眠や短時間睡眠が続くと、肌の再生サイクルが乱れ、毛穴詰まりや炎症が起こりやすくなります。質の良い睡眠を得るためには以下のようなポイントが大切です。
- 睡眠時間は7〜8時間を目安にする
- 寝る前のスマホやカフェインを控える
- 生活リズムを整える
質の良い睡眠を確保するだけでも、肌状態が落ち着くケースは多く見られます。
食生活を見直す
急にニキビが増えたときは、食事内容が原因になっていることもあります。脂肪分の多い食べ物や甘い飲料を続けて摂っていると、皮脂分泌が活発になり、ニキビの悪化につながる可能性があります。食生活で意識したいポイントは以下の通りです。
- 野菜・果物からビタミン類をしっかり摂る
- 揚げ物や甘いものを控える
- 水分をこまめに補給する
- 栄養が偏らない食事を意識する
特にビタミンB群やビタミンCは、肌の調子を整えるのに役立ちます。
ストレスを溜めない生活を心がける
ストレスはホルモンバランスに影響し、皮脂分泌が増える原因になります。気づかないうちにストレスが蓄積し、肌トラブルとして現れることも珍しくありません。ストレスを溜めないように、以下のようなことも心がけましょう。
- リラックスできる時間を作る
- 軽い運動を取り入れる
- 趣味や休息を意識して取り入れる
ストレスケアは肌だけでなく、心身全体の健康にも良い影響を与えます。
皮膚科や美容皮膚科で相談する
市販のケアでは改善が難しい場合や、炎症を起こした赤いニキビ・痛みのあるニキビが増えている場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。皮膚科では以下のような治療が受けられます。
- 外用薬(抗炎症剤・角質ケア薬など)
- 内服薬(ビタミン剤、漢方、抗生剤など)
- レーザー・光治療などの美容皮膚科的アプローチ
専門的な治療を行うことで、悪化を防ぎ、ニキビ跡を残しにくくすることができます。
ニキビ跡を残さないための方法は?

ニキビ跡を作らずに肌を整えるためには、日々のスキンケアや生活習慣の中で悪化させない・炎症を長引かせないことが重要です。ここでは、ニキビが治ったあとに色素沈着や凹凸を残さないために、今日から取り入れられる基本のケア方法を紹介します。
ニキビを触らない・潰さない
気になるからといって触ったり潰したりすると、炎症が広がり、色素沈着やクレーターの原因になります。特に赤みを伴うニキビは刺激に弱く、指で押すだけでもダメージを受けやすいため注意が必要です。どうしても気になる場合は、自己処置を避け、皮膚科で適切な処置を受けましょう。
紫外線対策
紫外線は、ニキビの炎症を悪化させるだけでなく、治りかけの赤みや跡が濃く残る原因になります。晴れの日に限らず、曇りの日でも紫外線は降り注ぐため、季節を問わずUVケアを習慣にしましょう。日焼け止めの使用に加え、帽子・日傘などを併用すると、より肌を守ることができます。
保湿ケア
乾燥は肌のバリア機能を低下させ、ニキビ跡が残りやすくなる要因のひとつです。肌がうるおっていると炎症が落ち着きやすく、自然治癒力も高まります。セラミドやヒアルロン酸など、保湿力の高い成分が含まれている化粧水・乳液・クリームを使い、肌の水分と油分のバランスを整えましょう。
ターンオーバー促進
肌のターンオーバーが乱れていると、色素沈着やくすみが残りやすくなります。軽いピーリングやビタミンC配合の美容液などは、古い角質の排出を助け、なめらかな肌づくりに役立ちます。ただし、やりすぎると逆効果になるため、肌状態に合わせて適度に取り入れることが大切です。
早めの治療を心がける
ニキビは放置すると炎症が広がり、跡が残るリスクが高くなります。悪化する前に正しいスキンケアを行い、必要に応じて皮膚科へ相談することで、ダメージを抑えられます。赤みが強いニキビやしこりを伴うものは、市販薬だけでは改善しにくいため、医療機関での治療を検討しましょう。
突然ニキビが大量発生した時の病院での治療法

急にニキビが増えてしまった場合、自己流のケアだけでは改善が難しく、悪化して跡が残ることもあります。皮膚科や美容皮膚科では症状に合わせて複数の治療法を組み合わせ、炎症を早く鎮めて再発を防ぐことが可能です。ここでは、代表的な治療法を紹介します。
外用薬
皮膚科でのニキビ治療の基本となるのが塗り薬です。以下のようなニキビの原因となる毛穴詰まりを取り除く薬や、アクネ菌を抑える薬、炎症を鎮める薬など、症状に合った外用薬が処方されます。
- アダパレン(ディフェリン)
- 肌の新陳代謝を整えて、詰まった毛穴を改善
- 過酸化ベンゾイル(べピオ)
- 殺菌作用と角質除去作用で炎症を予防
- 抗菌外用薬(ゼビアックス・アクアチム・ダラシン)
- 細菌の増殖を抑制し炎症を軽減
- デュアック
- ダラシンとベピオを配合した配合薬
- エピデュオ
- ディフェリンとベピオを配合した配合薬
大量にできた炎症性ニキビの場合、外用薬を複数組み合わせて使うこともあります。デュアックやエピデュオといった配合薬は複数の薬の働きによる相乗効果が期待できます。
内服薬
急激なニキビ悪化には、内側からアプローチする内服薬を併用することが多いです。
- 抗菌薬
- 赤ニキビや膿を伴うニキビの炎症を抑える
- 漢方薬
- 体質の乱れやホルモンバランスなどが関係している場合に使用
- ビタミン剤
- 皮脂バランスを整え、肌の回復を助ける
重症のニキビに対しては、皮脂分泌を抑える作用が強い「イソトレチノイン(自由診療)」が提案されることもあります。
レーザー治療
炎症が強いニキビや繰り返しできるニキビには、レーザーによるアプローチが有効です。
代表的なニキビへのレーザー治療には以下のような方法があります。
- Vビーム
- 血管などに含まれるヘモグロビンの色素である赤色に作用するレーザーでニキビ跡の赤みを改善
- レーザーフェイシャル(アレキサンドライトレーザー)
- アクネ菌を直接殺菌し、炎症を素早く落ち着かせる。毛穴の詰まり改善にも効果的
- ロングパルスYAGレーザー
- 皮脂腺に働きかけ、皮脂分泌を抑える
ニキビを何度も繰り返す人に向いている - フラクショナルレーザー(ピコ・CO2など)
- 凹凸のあるニキビ跡が心配な場合に使用され、肌の再生を促す
レーザー治療は自由診療で費用は自己負担ですが、ニキビそのものの改善から、将来の跡予防まで幅広く対応できるのが特徴です。
光治療
ニキビやニキビ跡にはBBL(ブロードバンドライト・IPL治療)での光治療も効果が期待できます。BBLは光エネルギーで炎症や赤みの改善を目指す治療で、以下のような特徴があります。
- 赤みを伴うニキビやニキビ跡の色むらを改善
- コラーゲンの生成を促して毛穴を引き締める効果も期待できる
- ダウンタイムがほとんどなく、施術後すぐにメイクが可能
肌全体のトーンアップやくすみ改善も期待できるため、『炎症+美肌ケア』を同時に進めたい方にも適した治療法です。
まとめ
ニキビが突然大量にできてしまうのは、ホルモンバランスの乱れや生活習慣の変化、ストレス、肌の乾燥など、複数の原因が重なり合って起こることが多いです。まずは、正しい洗顔やスキンケア、十分な睡眠、食事の見直しなど、日常のケアを意識することが改善への第一歩となります。
ただし、セルフケアだけでは改善しにくいケースも珍しくありません。炎症が強い場合や、同じ場所に繰り返しできる場合、跡が残りそうな場合は、早めの受診がおすすめです。
『ふじもと皮フ科クリニック』では、皮膚科専門医を20年以上経験した院長のもと、信頼できる医師やスタッフが、患者様一人ひとりの症状に合わせて適した治療法を提案します。「急に増えたニキビ」にお悩みの方は、悪化させないためにもぜひお気軽にご相談ください。


