2026年2月04日


「メイクで隠しても浮き出てしまう」「写真で赤みが気になる」など、頬や鼻のまわりがいつも赤みが強く見えてしまう赤ら顔の悩みは、想像以上に多くの方が抱えています。
赤ら顔は、肌質や血管の反応性、炎症、外的刺激などさまざまな要因が重なって起こります。そのため、「スキンケアを変えたのに改善しない」「市販の化粧品ではどうにもならない」というケースも少なくありません。近年、皮膚科では血管にアプローチできるレーザー治療が赤ら顔の改善方法として注目されています。
この記事では、赤ら顔とは何か、主な原因、レーザー治療の特徴、効果の経過、費用の目安まで分かりやすく解説します。赤ら顔でお悩みの方が、自分に合った治療を見つけるための参考になれば幸いです。
赤ら顔とは?

赤ら顔とは、顔の一部または広範囲にわたって赤みが持続して見える状態を指し、頬・鼻まわりに生じやすいのが特徴です。赤ら顔の原因には、肌質や体質、血管の反応性、皮脂分泌、炎症などさまざまな要因が複雑に関わります。ここでは、赤ら顔の症状・原因についてわかりやすく紹介します。
赤ら顔の症状とは
赤ら顔にみられる症状は原因によって異なりますが、一般的には次のような特徴があります。
- 頬・鼻・あごなどに赤みが持続する
- 温度差や運動、ストレスで赤みが強くなる
- ほてりや熱感を伴うことがある
- 血管が細かく浮き出て見える(毛細血管拡張)
酒さの場合は、ニキビのようなブツブツや赤みが周期的に悪化するといった症状が加わることもあります。症状の出方には個人差があり、一見同じような赤みに見えても、根本的な原因は異なる場合があります。
赤ら顔の原因
赤ら顔を引き起こす要因は複数あり、以下のようなタイプに分けられます。
- 敏感肌による赤み
- バリア機能が弱くなり、スキンケアや気温の変化といった刺激に反応して赤みが出る
- 血管拡張による赤み
- 毛細血管が拡張し、赤い線状の血管が透けて見える・常に赤いなどの症状が出る。酒さや慢性的な肌ダメージによって生じることもある
- 炎症性の赤み
- ニキビや皮膚炎など、皮膚疾患による炎症が赤みとして残るケース
- 一時的な赤み
- 寒暖差や運動、緊張などで一時的に血管が広がって生じる赤み
- 内科的原因による赤み
- ホルモンバランスや自律神経の乱れ、甲状腺疾患など、体の内部の変化が影響する赤み
このように、赤ら顔は肌の問題だけにとどまらず、血管・炎症・ホルモンなどさまざまな原因が関わっています。
赤ら顔の原因を自分で特定するのは難しい
赤ら顔には複数のタイプが存在し、原因が重なっているケースも少なくありません。
例えば、敏感肌による赤みと毛細血管の拡張が同時に起きている場合、化粧品を変えるだけでは改善しないことがあります。さらに、赤ら顔は原因によって必要な治療が異なるため、自己判断がかえって悪化につながるケースも見られます。
医師による診察では、症状の出方、肌状態、生活環境などを丁寧に確認したうえで、レーザー治療・光治療・外用薬・スキンケアの見直しなど、適切な改善方法を提案してくれます。
赤ら顔が気になる場合には、医師による判断を受けることで改善につながりやすくなるでしょう。特に、長く続く赤みや市販の化粧品で変わらない赤みがある場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
赤ら顔にレーザー治療は効く?

赤ら顔は、原因が複数存在し、治療方法もそれぞれ異なりますが、そのなかにはレーザー治療が特に効果を発揮するタイプもあります。特に、血管の拡張が中心となる赤ら顔(毛細血管拡張症・酒さなど)は、レーザーが直接血管に作用するため、赤みの軽減が期待できます。
一方、炎症が主体の赤みや皮膚疾患による赤みは、レーザーだけでは改善が乏しい場合があります。そのため、赤ら顔治療ではまず医師が状態を見極め、レーザー治療が適しているかどうか判断することが大切です。ここでは、赤ら顔に効くレーザー治療やその他の治療法について詳しく解説します。
赤ら顔に効くレーザー治療
赤ら顔の治療では、拡張した毛細血管に直接働きかけるレーザーが効果を発揮するケースもあります。レーザーは赤みの元となる血管に熱エネルギーを届け、徐々に血管を縮小させることで赤みを軽減します。レーザー治療は、以下のような赤ら顔のタイプで特に有効です。
- 毛細血管拡張症
- 酒さ(赤みが中心のタイプ)
- 体質的な頬の赤み
代表的なレーザー治療としてVビームが挙げられます。Vビームはヘモグロビン色素にのみ反応しやすいレーザーのため、赤ら顔の原因である拡張した毛細血管を破壊できます。
赤ら顔に効くその他の治療法
赤ら顔の原因は一つではないため、レーザーが適応とならない場合や、組み合わせることでより効果が高まる治療もあります。赤ら顔に効くレーザー以外の治療法は以下のようなものがあります。
- IPL(光治療・BBLなど)
- 広い波長の光を照射し、軽度の赤みや複数の肌悩みを同時に改善
- RFマイクロニードル治療
- 細い針で肌に微細な穴を開け、RF(高周波)で肌の修復を促進
- イオン導入
- ビタミンCなどの成分を肌へ効率よく届け、一時的な赤みや軽度の敏感肌に適応
- 外用薬・内服薬
- 皮膚炎や酒さの炎症がメインの場合、外用薬・内服薬などで炎症を抑える治療が優先される
- 内科・婦人科での治療
- ホルモンバランスや自律神経の乱れが原因の場合、体の内側の治療が必要
自己判断は悪化の原因にもなるため、クリニックでの診断を受け、自身に適した治療を行うことをおすすめします。
赤ら顔に効くレーザー・Vビームとは?

Vビームは、血管治療を目的に開発された色素レーザー(595nm)です。血液中に含まれるヘモグロビンに吸収されやすい特性があり、赤ら顔の原因となる血管だけに反応するため、周囲の皮膚への負担が少ないという特徴があります。ここでは、赤ら顔に効くVビームについて詳しく解説します。
Vビームの特徴
Vビームには次のような特徴があります。
- 血管をターゲットにした高い治療効果
- 赤みの原因となる血管だけに反応し、効率よく赤ら顔を改善に導く
- コラーゲン生成を促す作用
- パルス幅の調整により真皮層に適度な熱が入り、肌のハリ感アップにもつながる
- 痛みやダメージを抑える冷却システム
- 照射と同時に冷却するため、肌負担が少なく治療を受けやすい
- 保険適用となる疾患がある
- 乳児血管腫・単純性血管腫・毛細血管拡張症は保険適用、赤ら顔やニキビ跡は自由診療となる
Vビームは赤みをはじめ、複数の肌悩みにアプローチできるのが魅力のレーザーです。
Vビームに向いている人
Vビームは、以下のような悩みを抱える方に適しています。
- 頬や鼻まわりの赤みがずっと気になる
- 気温差や緊張で赤くなりやすい
- 毛細血管が目立つようになってきた
- ニキビ跡の赤みが残りやすい
- 肌のハリ・ツヤを出したい
- 赤あざ(血管腫)を改善したい
赤みの原因が血管によるものかどうかを見極めることが重要なため、まずは医師の診察で適応を確認します。
Vビームの施術回数・治療回数
症状によって必要な回数は異なりますが、一般的な施術回数の目安は、2~4週間おきに約5~10回程度です。1回でも赤みが軽減するケースはありますが、多くの場合、数回の積み重ねで徐々に赤みが落ち着いていく治療です。
まずはカウンセリングで症状の状態や原因を見極め、どの程度の回数が必要かを知ることが大切です。
Vビームのダウンタイム・副作用
Vビームは肌への負担が比較的少ないレーザーですが、以下のようなダウンタイムが生じることがあります。
- 赤み・ほてり
- 内出血
- かさぶた
- 軽い腫れ
- 色素沈着
皮膚の薄い部位では内出血が出やすくなりますが、多くのケースではメイクでカバーでき、日常生活に大きな支障はありません。むくみや腫れは2~5日程度、かさぶたや内出血は1~2週間、色素沈着は1か月程度で落ち着くことが多いです。
赤ら顔以外のVビームの効果
Vビームは赤ら顔だけではなく、血管や炎症が原因となるさまざまな肌悩みにも効果を発揮します。
ニキビ跡
ニキビやニキビ跡の赤みは、皮膚内の血管が増えている状態です。Vビームはその血管に反応して赤みを薄くし、さらに皮脂分泌を抑える作用も期待できます。数週間あけて3回程度の治療を行うのが効果的です。
肌のハリ向上
Vビームの熱エネルギーは、真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲン生成を促します。そのため、赤みの改善だけでなく、ハリ不足、つやの低下、くすみといった肌質全般の向上にもつながります。4週間以上あけて5回程度の施術を行うのが一般的です。
赤ら顔に効くレーザー治療の経過

Vビームをはじめとする血管病変に特化したレーザーは、照射後に肌が一時的にデリケートな状態になります。ここでは、治療後の代表的な経過を時系列で説明します。
施術直後
照射直後は、肌が熱を帯びたように赤くなったり、ヒリつく感覚が出ることがあります。
部位によっては軽い腫れが現れる場合もあります。
特に血管腫への照射では、反応が強く出やすく、紫色の内出血が目立つケースも珍しくありません。これらはレーザーが血管に反応したサインであり、多くは数日以内に改善していきます。
施術2~5日目
数日経つと、施術直後よりも腫れが強く出る場合があります。これは照射による炎症反応がピークになる時期で、時間の経過とともに自然に引いていきます。赤みやむくみは次第に軽くなり、痛みが気にならなくなる方がほとんどです。
人によっては、照射部位に薄いかさぶたができることもありますが、無理にはがさず自然に任せましょう。
施術1週間後
1週間ほど経つと、多くの症状は大幅にやわらぎます。内出血は1~2週間で薄くなっていき、かさぶたができていた場合もこの頃には自然に落ち着きます。肌の赤みも徐々に引き、通常のスキンケアやメイクがしやすくなります。
赤ら顔に効くレーザー治療の費用について

赤ら顔に対するレーザー治療は、症状の種類によって保険治療と自由診療のいずれかに分かれます。
まずは、自身の赤みがどのタイプに当てはまるのかを医師が判断する必要があります。ここでは、保険適用の可否と、自由診療の場合の料金目安について解説します。
赤ら顔に効くレーザー治療は保険適用?
顔の赤みの多くは美容領域で扱うため、基本的には自由診療となります。しかし、赤みの原因が血管病変と診断された場合には保険適用が可能です。保険診療の対象となる代表的な疾患は以下の通りです。
- 単純性血管腫(赤あざ)
- 毛細血管拡張症
- 乳児血管腫(いちご状血管腫)
特に毛細血管拡張症は、赤ら顔の背景に潜んでいることがあり、少しの赤みでも該当するケースがあります。美容治療が必要なのか、保険で治療できるのかという判断は見た目だけでは難しいため、まずは保険診療で受診し、医師による診断を受けることをおすすめします。
赤ら顔に効くレーザー治療の値段の相場は?
保険適用外となる場合、レーザー治療は自由診療となり、クリニックごとに価格が異なります。
一般的な費用目安は、以下の通りです。
- 顔全体
- 2~3万円
- 額(目尻から上)
- 1万5千~2万円
- 両頬(鼻を含む、目尻から下~口角まで)
- 1万5千~2万5千円
- 口角から首前(喉ぼとけ付近まで)
- 1万5千~2万5千円
- 顔全体+首前
- 3~5万円
赤ら顔治療は数回の照射で徐々に改善を目指すため、割引のあるコース料金を設定しているクリニックもあります。治療計画に応じて、単発で受けるかコースで受けるかを選ぶとよいでしょう。
まとめ
赤ら顔は、体質や炎症、血管の反応性など原因が多岐にわたり、セルフケアだけで改善が難しい場合があります。皮膚科で行うレーザー治療は、赤みの元となる毛細血管に直接アプローチできるため、医学的根拠にもとづいた治療法として有効です。ダウンタイムも比較的軽度で、日常生活に大きな支障が出にくいのも特徴です。
赤ら顔が続いている場合は、まず皮膚科で原因を見極め、適切な治療方法を選ぶことが大切です。
『ふじもと皮フ科クリニック』では、レーザー治療だけでなく、スキンケアや生活習慣のアドバイスも含めて、患者様の肌に合った改善方法を提案します。赤ら顔でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。


