みずぼうそう(水痘)
みずぼうそう(水痘)
みずぼうそう(水痘)とは
水痘・帯状疱疹ウイルスの感染症です。このウイルスのはじめての感染で生じるのが水痘で、体内に残ったウイルスの再活性化が帯状疱疹です。ウイルスが感染することで成人では発熱、倦怠感など感冒様症状が出現し、全身に水疱が出現しますが、子供ではそのような症状を生じずに発疹のみで発症することもあります。多くは問題なく治癒しますがごく稀に重症化することがありますので抗ウイルス剤を服用し経過をみる必要があります。感染力が強いため、登園登校は休む必要があります。
原因
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染症です。
現在では症状だけでなく、抗原検査キットで迅速に診断をつけることも可能です。
治療法
抗ウイルス剤(バラシクロビル塩酸塩)の内服
重症化した場合、抗ウイルス剤の点滴加療など行うこともあります。
注意点
感染力が強いため、空気感染、飛沫感染が多いですが、皮膚の水疱にもウイルスが存在するため接触感染もあります。
約2週間程度の潜伏期を経て発症し、水疱は5日から10日程度で次第に乾燥、痂皮化し治癒します。痂皮化するとウイルスは消失し感染力はなくなります。
現在では定期予防接種の対象疾患となっており、かつてほどの重症な症状はみられなくなりましたが、一方で症状が軽症なため診断が確定しにくいことや、気がつかないうちに他人に感染させていることもあり注意が必要です。
よくある質問
Q:いつから登園・登校は可能ですか?
A:学校保健安全法で学校感染症第2種に指定されており、すべての発疹が痂皮化するまで登園・登校は停止となっています。
Q:予防接種を受けているのに水痘にかかるのですか?
A:予防接種の効果が不十分であったために数カ所のみの水疱が生じるような軽度の症状で発症します。不完全水痘ということもあります。